#188 支配ってなんだろう その8 支配したくないデッキ
支配を打って得た追加ターンで、相手の手札を借りて見たとき、それがどんな手札だったらガッカリするか。
つまりどんな手札だったら支配する必要がなくなるか、ということを考えてみましょう。
極端に弱い
最も分かりやすいのはこういうものですね。
手札:
何も買えないくらいに弱い手札・デッキであれば、そもそも支配する価値はありません。
問題は、自身のターンにも何も買えなくなるわけですが・・・?
打ちたくないアタックカードだらけ
手札:
魔女はこちらの点数が下がるため打ちたくないんですが、しかし民兵はこちらの手札が弱くなるだけです。もし弱くなっても構わないというのであれば民兵は打てるわけですよね・・?
相手の持つ支配
手札:
相手も支配を持っていて、支配ターンに見た手札にその支配があったとき、打てませんよね。
これまで「支配ターン中に打ちたくないカード」について書いてきましたが、最も打ちたくないカードは支配そのものでした。
ということはですよ
互いにデッキに支配を入れ、支配の打ち合いとなるゲームになったとき。
プレイヤーAは金貨や強いアクションカードを入れ、属州を買う能力を持つデッキにし、プレイヤーBは早々に属州や公領を入れたり、あるいは故意に弱体化させたデッキを持っていたとしたら。
Aは支配を打つ価値がないのに対し、Bは打つ価値が大いにありますよね。
ならばBはもう、デッキの中に支配を数枚、できればそれを毎ターン数回打つための村や玉座の間などを入れ、それ以外の「属州を買うのに役立つカード」はすべて廃棄してしまえば。
Bの手札:
Bの山札:
Bは自身のターンに何かを買うつもりもなく、Aを支配したときだけ、Aの強いカードを頼りに属州を買うつもりです。こんなデッキ、Aは支配したくないですよね。
仮にAのデッキに民兵があったとして、Bはそれを支配したときに打ってもいいわけです。それによってB自身の手札が弱くなったとしても、どうせ何も買うつもりがないので。
そう、支配を打ち合うゲームにおいては、わざと自分のデッキを弱くした方がいい、なんてことになるわけです。重要なのは支配を打つ回数だけで。
・・・という認識が互いにあるプレイヤー同士の対戦で、互いにわざと自身のデッキを弱くし合い、それを見て、ならば支配を買う必要がないなと別のルートを選び・・・となり、ジレンマは続きます。なんともはや。