島 コスト4
アクションー勝利点
このカードと、あなたの手札にあるもう1枚のカードを脇に置く。
ゲーム終了時に、このカードの効果で脇に置いた2枚を、あなたの山札へ戻す。
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2勝利点
島は圧縮と言えるのか
礼拝堂や衛兵でデッキを圧縮するとき、屋敷を1枚廃棄すると瞬間的に1点を失うことになるわけですよね。もちろんその後、それを補って余りある効果を得るために圧縮しているわけですが。
一方この島というカードで、その島と手札の屋敷を島マットに送ると、デッキから屋敷が1枚なくなりつつ、その1点は確保されたままとなります。もちろん一緒に送った島の2点も。
廃棄するのに比べ、その屋敷が持つ勝利点を確保したままデッキから排除できるという意味ではお得ですが、まず島を獲得しなければならないこと、その島を打つ手数がかかること、そして1枚ずつしか圧縮できないということから圧縮効率は悪く、とても圧縮しているとは言えないほどです。
※ところで、この島をプレイしてカードを島マットに送ることを、あるプレイヤーの間では「島う(しまう)」と言うそうです。「屋敷を島って3点確保」とか「銅貨しか島えなかったよー」とか。ちょっとどうかと思う表現ですが、「島マットに送る」より短いので、この稿では採用しようと思います。
礼金金銀で何を買う
さて、礼拝堂で限界まで圧縮し、デッキを以下の4枚にまでしたとしましょう。
手札:
ここから毎ターン属州を買っていくと、そのうちに安定して毎ターン8金が出なくなってしまいますよね。
そこで、この8金で属州ではなく島を買い・・
手札:
次のターン、島で礼拝堂を島い、属州を買います。
手札:
島マット:
さらに次のターンで島を買って・・
手札:
島マット:
その島で属州を島って、再び属州を買います。
手札:
島マット:
というように、以降は島と属州を交互に買っていくことで、2ターンを1周期とするループが完成します。デッキ総枚数は5枚を超えないため、シャッフルをすることもなく、島か属州のどちらかが枯れるまでは同じプレイが約束されます。
とは言え、これは6点の属州と2点の島を交互に買うプレイであるため、相手が毎ターン6点ずつ買うなら逃げ切られてしまうかもしれません。
「属州を島で島うことでデッキを5枚以下に保てば安定する」という理論はそのままに、もっと効率的にこのループを回すため、ここで鉄工所さんにご登場いただきましょう。
鉄工所で島を獲得すると・・?
鉄工所 コスト4
アクション
コスト最大4までのカード1枚を獲得する。獲得したカードが..
アクションカードの場合、+1アクション
財宝カードの場合、+1金
勝利点カードの場合、+1カードを引く
圧縮が終わった状態から話を始めます。
手札:
この状態から、鉄工所を買ってみましょう。
手札:
次のターン、鉄工所で島を獲得すると、+1アクションと+1カードを得ます。
このときの+1カードで引く山札がなく、あるのは捨て札置き場にあるその島1枚だけであるため、その島を手札に引くことになります。
プレイ:
手札:
続けて島をプレイし、礼拝堂を島って、属州を買います。
手札:
島マット:
さらに次のターン、同じく鉄工所で島を獲得し、その島を手札に引き・・
プレイ:
手札:
島マット:
その島をプレイして、属州を島い、8金で属州を買います。
手札:
島マット:
というように、鉄工所での島獲得と8金での属州購入が同じターンにできるため、上の2ターンを1周期とするループに比べて速度が倍になります。あちらは2ターンで8点、こちらは毎ターン8点の獲得です。
鉄工所じゃなくても
礼拝堂による圧縮は強いものの、圧縮が終わってしまえば礼拝堂は用済みになり、また属州が増えればすぐに毎ターン8金出るというわけにはいかなくなってしまいます。
それを解決するのが島であり、その島を獲得するのに最も都合がいいのは鉄工所であるため、その3種が揃うサプライではこんな1ターン周期のループができるよ、という紹介をしたわけですが、例え鉄工所がなくても、12金2購入出せる引き切りが作れるなら同じことです。毎ターン属州と島を買い、次のターンにその2枚を島う、というループをすればいいのですから。