#113 いわゆる「タイムパラドックス」と、そのスライド
礼玉玉鉄原、あとサプライに橋
手札:
デッキがこの5枚しかない、とします。山札も捨て札もなし。
※ここでは鉄工所を用いていますが、代わりに工房でも問題ありません。
ここから、まず玉座の間+玉座の間+鉄工所と打ち、玉座の間と橋を獲得します。
プレイ:
手札:
山札:(なし)
捨札:
そして原住民の村を2度打ち、どちらも「上の効果」で、山札を原住民の村マットに送ります。つまりいま獲得したばかりの玉座の間と橋を。
プレイ:
手札:
原住民の村マット:
次のターンも同じ5枚から始まるため、しばらくはこれを繰り返し、マットの上に玉座の間と橋を溜めていきます。ただし3回目の獲得は橋2枚に。
手札:
原住民の村マット:
こうなったら、次のターンでいよいよ始動です。
原住民の村を打って「下の効果」を選び、マットの上のカードをすべて手札に引き・・
プレイ:
手札:+
玉座+玉座+玉座+玉座+橋+橋+橋+橋で、橋を計8回打ったことに。すべてのカードのコストは0になるため、サプライのすべてのカードは9枚までタダで買えます。ついでに鉄工所を打って属州獲得もできるので、このターンであわせて属州10枚まで獲得可能です。
という、橋を8回打つためのパーツをいったんマットに移動させてから一気に使うというこの戦術を、あのドミニオンレシピ(海辺編)では「タイムパラドックス」という名で紹介しておりました。
(まだ買える!)
ちょっとスライドして、橋が足りないのなら
なお、橋が他のプレイヤーに取られ、2枚までしか確保できなかったなら、代わりに鉄工所2枚を獲得しておきましょう。
手札:
原住民の村マット:
原住民の村でこの6枚を手札に入れ、玉座+玉座+玉座+玉座+橋+橋+鉄工所+鉄工所と打ちます。先に橋を4回プレイすることで、属州のコストは8から4に値下げされるため、その後の鉄工所で属州が獲得できます。4回打つためこれで属州4枚。その後手札からもう1枚の鉄工所でさらにもう1枚。
橋の4回プレイで+4金が出ているため、これで属州を1枚と、タダになった屋敷4枚も買えば、この1ターンで属州6枚と屋敷4枚で40点を獲得したことに。
あるいは、購入を公領4枚と屋敷1枚にして、属州5公領4屋敷1で計43点獲得とした方が得点は高くなるんですが、その後相手に逆転されないよう、属州を多く取っておく方がいいんじゃないでしょうか。
さらにスライド
これまでに書いた礼拝堂と原住民の村の組み合わせはどれも、礼拝堂でデッキを5枚以下にし、獲得した勝利点カードを原住民の村マットの上に置くというループでした。
言わば原住民の村マットを「勝利点置き場」に利用していたわけですが、それに対して今回は「マットの上に欲しいカードを貯めておき、しばらくしてから一気に引いて使う」というものです。
マットの使い道は違えど、いずれもデッキ枚数を5枚以下に保つことで、毎ターン同じ動きができるようにしているという意味では共通しています。ドミニオンってデッキをシャッフルするゲームだったはずなのに、当分の間シャッフルなしでゲームが続くようになるという点が面白いですね。
今回は玉座の間と橋を貯め、それにより1ターンに橋を何度も打つことで一気に属州を大量獲得する(いわゆるビッグブリッジ)を目的としたわけですが、貯めたいカードや、毎ターンやりたいことなら、他にも。たくさん。