そういえば書いてなかった
#113 いわゆる「タイムパラドックス」と、そのスライドの後半で、「橋を4回打った後、鉄工所で属州を獲得する」というプレイについて書きました。すべてのカードが4金値下げされているため、属州のコストは4金になり、鉄工所で獲得できるようになっているため、です。
プレイ:
鉄工所を4回プレイし、そのすべてで属州を獲得できる。
なんだか当たり前のように書いてしまったんですが、「鉄工所で属州を獲得できる」ってよく考えたらすごいことですよね。
こうした、重ねてプレイした橋により大きく値下げされている状態でこそ起こることについて、いったんまとめて書いてみます。
値下げしてからの工房系
プレイ:
工房や鉄工所はコスト4までのカードを獲得できるわけですが、であれば事前に橋を4回打っておけば属州を獲得できる、というのと同じ理屈で・・・
カード名 | 獲得できるカードの範囲 | 属州獲得に必要な橋 |
工房・鉄工所 | コスト4まで | 4回プレイ |
職人 | コスト5まで | 3回プレイ |
密輸人 | コスト6まで | 2回プレイ |
カードを獲得するカード別に、属州を獲得するために打つべき橋の回数をまとめてみました。
特に密輸人は(普段の)コスト6まで獲得できるということは、橋2回打つだけでいいことになります。当然相手が属州を獲得した直後のターンである必要がありますが・・
プレイ:
この4枚だけで、属州2枚をタダでもらえると考えると、お得ですね。
値下げしてからの詐欺師
プレイ:
詐欺師というカード、相手に山札をめくらせ、それと廃棄させ、代わりに同じコストのカードを獲得させるという効果を持ちますが、もし先に橋を数回打ち、値下げさせてから打ったらどうなるでしょうか。
例えば上のように、橋を4回打ってから詐欺師を打ち、相手の山札から玉座の間がめくれたら。その玉座の間のコストは、普段は4ですが、今は0になっていますから、コスト0の別のカードに変えることができます。そう、呪いとか。
つまり、普段のコストが4までのカードはすべて、詐欺師によって呪いに変えることができるわけです。
(※ドミニオンのルール上、値下げによってコストは0未満になることはありません。橋を4回打った後、玉座の間のコストは0になりますが、呪いのコストはマイナス4ではなく、0のままです。)
このように、「呪いにできるカードの範囲」は橋を打った回数が増えればそれだけ広がります。極端な話、橋を8回打った後の詐欺師により、相手の山札から属州をめくることができれば・・
値下げしてからの改築
プレイ:
今度は逆に、自身の手札を廃棄してそれよりコストが高いカードを獲得する、改築を打つときのことを考えてみます。
改築で、手札から銅貨や呪いを廃棄したとき、普段ならコスト2までのカードしか獲得できません。
さて、もしその前に橋を4回打っているなら。公領のコストは1金まで値下げされていますし、金貨は2ですから、これらを獲得することができますね。もし呪い→公領ができれば差し引き4点の得です。
同様に、橋を6回打ってから、改築で銅貨や呪いを廃棄するなら。コストが2になった属州を獲得できます。