こんなサプライ。
寵臣を集めて、市場で+購入を増やし、共謀者も数枚入れて16金を目指すことにした、としましょう。
寵臣を繋げるためには圧縮が必要ですから、初手を執事-執事にしようと思うんですが、先手の対戦相手が初手に民兵を買うのを見てしまいました。
民兵を打たれて、手札が3枚になってしまったとき、執事で手札2枚を廃棄すると、何も残りません。
それでも執事-執事と買うべきでしょうか。
それでも強すぎるので
このサプライでの執事は、寵臣を繋げるための圧縮の他に、以下の意味で強いと言えます。
圧縮しながら灯台を買える
執事は2枚ずつしか廃棄できないため、残りの2枚(序盤はたいてい銅貨2枚)で何かいいものが買えるかどうか、が執事の強さに関わってきます。このゲームではコスト2の灯台があり、これを執事を打ちながら買うことができます。
手札:
灯台は相手の打つ民兵や寵臣を防げるだけでなく、圧縮が終わった後に寵臣でデッキを回すとき、寵臣で4ドローする前に打つことで2ターンに渡って+1金を得ることができます。
手札:
寵臣で4ドローする前に灯台2枚を打てる
また、その後に共謀者を入れたとき、これを「3回目」にするためのアクション数稼ぎにも灯台は有効です。
手札:
寵臣(2金)→灯台→共謀者→寵臣(4ドロー)・・と回す
被っても、民兵を打たれても圧縮枚数が減らない
例えば礼拝堂があるゲームで、初手礼拝堂-礼拝堂から入った時、2周目にその2枚が手札で被ってしまうと3枚しか廃棄できなくなってしまいますよね。
手札:
一方、もともと執事は2枚ずつしか手札を廃棄できないため、これが被っても廃棄枚数が減るわけではありません(灯台は買えなくなりますが)。
手札:
また民兵を打たれても、やはり2枚捨て、残りの2枚を廃棄するだけですから、やはり廃棄枚数は変わりません。
相手のプレイ:
手札:
銅貨2枚を捨て、屋敷2枚を廃棄する
2金を出せる
執事が礼拝堂と異なるのは、圧縮が終わった後にも役目があるところです。
というわけで、実際にデッキを作ってみましょう。初手:執事-執事から。
【第3ターン】
手札:
山札:
第3ターンは銅貨2枚を廃棄するのみ。
【第5ターン】
手札:
山札:
第5ターンで屋敷2枚を廃棄しつつ灯台を買い、
第6ターンは灯台を打って、4金で共謀者を買います。
【第7ターン】
持続:
手札:
山札:
第7ターンは銅貨2枚を、第8ターンは灯台を打ってから銅貨と屋敷を廃棄して、どちらも灯台を買います。
【第9ターン】
持続:
手札:
山札:
執事と銅貨を廃棄、でもいいんですが、そろそろ間に合わないので市場を買うことにします。
灯台2枚を打ち、執事で2金を出して、市場を購入。
【第10ターン】
持続:
手札:
山札:
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
執事で銅貨2枚を廃棄し、6金で市場を買います。
【第11ターン】
持続:
プレイ:
手札:
灯台→灯台→市場→共謀者→市場→執事(+2金)で、持続した分とあわせて10金。寵臣を2枚買います。
【第12ターン】
持続:
手札:
山札:
灯台→市場(1ドロー)→共謀者(1ドロー)→灯台まで打ち・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
寵臣で4ドローすれば引き切りです。
持続:
プレイ:
手札:
市場→寵臣(2金)→執事(2金)で12金。共謀者を3枚買います。
【第13ターン】
持続:
手札:
山札:
灯台→寵臣(2金)→共謀者(1ドロー)まで打って・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
引いた寵臣で4ドローすれば、あとは市場と共謀者で引き切りできます。すべてを打って18金出し、属州1枚と寵臣2枚を買います。
これでほぼ完了。あとは毎ターン22金で属属寵か属属公と買えばいいでしょう。
相手を逆転する前にゲームが終わらないよう、6枚目や7枚目の属州を買うときには両者の得点を確認し、買えないようなら公領3枚購入などして、終了タイミングを調整しましょう。