#122 一人で属州8枚枯らせるか
かねてからこのブログでは、よく「このルートなら属州3枚買うまでに○ターン」とか「○ターン前後で属州4枚買えます」などと書いています。この属州3~4枚と言うのは、ゲームの勝敗を決めるひとつの基準となるからです。
サプライの属州は、二人戦なら8枚、三人と四人戦なら12枚が用意されます。この枚数をプレイヤー数で割ると・・
プレイヤー数 | 属州枚数 |
一人あたりの 属州枚数 |
二人戦 | 8枚 | 4枚 |
三人戦 | 12枚 | 4枚 |
四人戦 | 12枚 | 3枚 |
このように、四人戦だけが3枚、それ以外は4枚となります。つまり全員が属州を3枚ずつ/4枚ずつ買えばそれでゲームは終わるわけです。
たとえば二人戦では、二人とも属州を買い集めることを第一目標とするわけですが、それは同時に「二人で協力してゲームを終わらせようとしている」とも言えるわけです。
ターン |
・・・ |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
・・・ |
A | 属州 | 属州 | 属州 | 公領 | 屋敷 | 公領 | 属州 | ||
B | 属州 | 属州 | 公領 | 属州 | 屋敷 | 属州 |
たとえばこのように二人が勝利点を買っていったとしたとき、第17ターンでBが買った属州はいわゆる「7枚目の属州問題」における買いづらい7枚目の属州にあたるものです。
この属州を買うという行為は、Bにとって、6点の獲得という意味の他に、ゲームを終了に近づけるという意味も持ちます。だからこそこの7枚目の属州は買いづらいわけですが。
行先の異なるふたり
一方、相手が属州を一切買わなかったらどうなるでしょうか。
ターン |
・・・ |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
・・・ |
A | 属州 | 属州 | 属州 | 公領 | 屋敷 | 公領 | 属州 | ||
B | 庭園 | 庭園 | 屋敷 | 庭園 | 公領 | 屋敷 |
Aは上と同じく18ターンまでに属州を4枚買うことができましたが、Bが属州をまったく買っていなければゲームは終わりません。
その後も引き続きAが属州を買い続けられればいいのですが、勝利点が増えたAのデッキは金量が出づらく、より属州を買いづらくなっているため、もう4枚の属州を買うまでにかなりの時間がかかってしまいます。
ゲームは長引き、その間に庭園を集めた人のデッキを厚くし、公領を集めた人が公爵を買い足すまでの時間を稼ぐことができるため、属州ルートのAに対し点数で逆転することが可能となります。
では、庭園や公爵などの勝利点があるゲームにおいて、属州だけを買って勝つことはできないのでしょうか。
あるとしたら、それは何か。
属州の獲得手段はあるか
改築系と、金貨の獲得手段を持つことで、それらが出会えばサプライの属州を1枚減らせます。あるいは改築で属州→属州とするだけでも。
その「出会う」のためには、アクションを減らさずに手札をチェンジするカード、地下貯蔵庫や倉庫があると都合がいいですね。
こうして一人で属州8枚を枯らし、自分の力だけでゲームを終わらせることができるのであれば、庭園や公爵といった特殊な勝利点は無視しても問題ないということになりますが、逆に言えば無視できるのはそういう場合くらいで、ほとんどの場合は特殊勝利点で稼げる点数を意識する必要があると言えます。