たとえばこういうサプライのゲームで、初手4-3だったときに、金貸し-家臣と買ったとしましょう。
その後、2周目の手札がこうなった場合。
手札:
金貸しと家臣はいずれもターミナルであるため、どちらか一方しか打てません。
では、初手が密猟者-家臣だったら。
手札:
密猟者には+1アクションがあるため、これらが手札で被っても問題なく、両方プレイすることができます。
あるいは、こういうサプライで、
初手で鍛冶屋-家臣と買ったとき・・
手札:
山札:
手札でその2枚が被らなくても、鍛冶屋を打って引いた3枚の中に家臣があったら、やはりその家臣は打てなくなるため、上の金貸し-家臣のときよりも一方が打てなくなる「事故」が起こる可能性が高いと言えます。
このように、初手でアクションカードを2枚買うのなら、2枚ともターミナルにするのではなく、少なくともひとつは+1アクション以上を持つカードにしておくことで、上のような「事故」を防ぐことができます。
というのが、ドミニオンにおけるセオリーではあるんですが。
セオリーを無視してもいいとき
初手でターミナル2枚買って、それが手札で被っても問題ないというときも一応あります。例えば中庭とか。
手札:
中庭は手札1枚を次のターンに送ることができるため、アクションカードが手札で被ったなら、もう1枚を次のターンに送ることでカバーできます。
あるいは、被った時だけターミナルにならないような組み合わせなら。
手札:
堀は「アクションーリアクション」と2つのタイプを持つため、廷臣で堀を公開すれば2つの選択肢を選ぶことができます。そのうち1つで+1アクションを選べばその後堀も打つことができます。堀と被った時だけ廷臣は+1アクションとそれ以外の選択が可能になるため、つまり被った時だけターミナルにならないと言えます。
事故ったら、しょうがないと思うだけ
そんなことより、被ったら一方しか打てないのを覚悟の上で、それでもターミナルを2枚買うときもあります。
その代表的な例が、礼拝堂-礼拝堂ですね。
礼拝堂で圧縮したいとき、1枚しか礼拝堂を買わずに2周目に入ると、その1枚が底(シャッフル後の山札の11~12枚目)に沈むと(確率1/6)圧縮が大きく遅れてしまいます。
手札:
山札:
2枚買えば、その2枚が2枚とも沈むことはめったにありません(確率1/66)。
また2枚買ったとき、その2枚が第3・第4ターンにうまく分かれてくれれば、あわせて8枚まで廃棄できるため、圧縮が大きく進みます。
手札:
山札:
同じ理由で、執事でデッキの圧縮を進めたいときの執事-執事もよくある初手です。