#194 漁村で代用する古本市
あれからもう半年
昨年9月に書いたこちらの記事。
最後の1行に「なお、基本第二版以外の拡張でも同様のカードを組み合わた古本市の亜種が存在しますが、それはまた別の機会に。」なんて書きましたが、この「別の機会」というのが今回です。
今回は、この古本市に必要な祝祭を、漁村で代用してみましょう。
祝祭と漁村の差異
この2種類のカードを比較してみましょう。
祝祭 |
漁村 |
|
コスト | 5金 | 3金 |
+アクション | +2 |
+2 次のターンに+1 |
+金 | +2 |
+1 次のターンに+1 |
+購入 | +1 | なし |
まとめると、漁村は祝祭に比べ、増えるアクション数もコストの安さも優っている一方、購入を増やすには他のカードが必要となります。
漁村4書庫3での古本市
では、試しに回してみましょう。
漁村4枚を入れたデッキで、そのうち2枚が持続中だとします。つまり2枚ずつ交互に持続させるわけですね。
持続:
手札:
山札:
毎ターン漁村2枚を打ち、8金を出しつつ、できれば次のターンの手札に書庫と地下貯蔵庫を最低でも1枚は入れたい、ということを考えながらプレイします。
まずはここから、漁村→金貸しで銅貨廃棄→書庫と打って6ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
地下貯蔵庫で銅3屋2の5枚を捨てて5ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
すると手札には書庫が2枚。この2枚を捨て、次のターンの手札に入れておきたいですね。
漁村→地下貯蔵庫で書庫2枚と地下貯蔵庫1枚を捨てます。
持続:
プレイ:
手札:
山札:
捨札:
ここから3ドロー。銅貨1枚と、捨て札をシャッフルして2枚引くことに。
書庫1枚くらいは手札に入りそうですね。
からのビッグブリッジなんてどうでしょう
引き切るには十分なんですが、地下貯蔵庫を買うにも漁村を買うにも1ターンかかるようではさすがにもったいなく、アクションも余っているため、せっかくなのでここに橋を数枚入れるとどうなるでしょうか。
漁村をもう2枚、橋を4枚ほど入れて・・
持続:
手札:
山札:
漁村→金貸しで銅貨廃棄→橋→書庫で7ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:
山札:
地下貯蔵庫で屋敷と銅貨を捨てて2ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
この時点であと2アクション。
漁村→橋→橋→書庫と打つとその書庫のドローで引いたアクションカードを打てないので、漁村→橋→書庫と打ちましょう。
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
上と同じく、書庫と地下貯蔵庫が余りました。これは引かずに残し、あとは漁村→橋→橋と打って、持続した漁村3・プレイした漁村3・金貸し1・橋4・銅貨1で14金。橋4枚で4金の値下げがされているため属州3枚を買ってもいいですが、ここは1枚だけにして、橋をもう2枚と、それを打つための漁村をもう2枚ほど入れ、次のターンに橋2枚をすべて打つビッグブリッジを狙ってみましょうか。
持続:
手札:
山札:
漁村→橋→橋→書庫で6ドロー。なお今回アクションに余裕がないため、金貸しは打たず、脇に置きます。
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
漁村→漁村→橋→書庫で4ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:
山札:
捨札:
地下貯蔵庫で3枚捨てて3ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
漁村→漁村→橋→書庫で5ドロー・・
持続:
プレイ:
手札:+
山札:(なし)
捨札:
残り2枚の橋を打って、これで漁村から8金・橋から6金・銅貨から1金出て計15金。橋6枚ですべてのカードは6金値下げされ、2コストとなった属州7枚を一気に買うことができます。
#193 8金か16金か
今回もサプライから。
サプライは必ず、最低でも20秒は見て方針を考えてみましょう。
考えるべきこと
村と鍛冶屋と、そして圧縮(執事)があるため、それだけで引き切りはできそうです。できそうなんですが、+購入を増やせるのは策士だけ。
ということは、ルートは以下の2通りが考えられます。
- 毎ターン引き切って、8金で属州1枚買う
- 毎ターン策士で手札10枚から始め、16金出して属州を2枚買う
前者であれば、8金を出すには金金銀か金金執でいいのですが、後者であれば毎ターン策士を打つことで手札を捨てるため、財宝カードをプレイすることができず、それ以前に+2金出るアクションカードを8枚打つ必要があります。
それぞれやってみましょう。
毎ターン8金ルート
圧縮優先で、初手:執事-執事から。
【第3ターン】
手札:
山札:
第3・第4ターンそれぞれ、執事で手札2枚を廃棄します。もちろん屋敷優先で。
【第5ターン】
手札:
山札:
6金で金貨を買えるチャンスです。執事で+2金を選択し、金貨を買います。
【第6ターン】
手札:
山札:
同じく+2金にして、金貨を買います。
【第7ターン】
手札:
山札:
金量はもう充分であるため、それぞれ執事で銅貨2枚を廃棄し、村と共謀者を買います。
【第9ターン】
手札:
山札:
銅貨2枚を廃棄したいところですが、実は次のターンで8金を出しつつ銅貨2枚を廃棄できることが確定しているため、ここでする必要はありません。
ここでは属州を買います。
【第10ターン】
手札:
山札:
村で1ドロー→執事で2ドロー→共謀者で1ドロー(3枚目のアクションカードなので)で引き切りできます。
プレイ:
手札:
そしてもう1枚の執事で銅貨2枚を廃棄し、金貨2枚と共謀者の2金で属州を買います。
デッキ:
これでデッキは完成。既に属州2枚を買えています。
ここからは毎ターン属州を確実に買える保証はありません。例えば運悪く以下のような手札を引いてしまうと買えなくなります。
手札:
毎ターン16金ルート
一方、策士による16金の方も考えてみましょう。同じく初手:執事-執事から入り、第4ターンまでは上と同じ選択で構いません。
【第5ターン】
手札:
山札:
ここでは5金を出して策士を買いたいわけですが、そのために執事で+2金を出すのではなく、2ドローしてみましょう。2枚のうち1枚は銅貨ですから5金に足りますし、山札を減らすことで買った策士が手札に来るのを少しでも早めることができます。
【第6ターン】
手札:
山札:
策士を打ちます。
【第7ターン(策士の効果処理後)】
持続:
手札:+
2枚の執事でそれぞれ2金を出し、10金になりますが、ここでは村と策士を買いましょう。
【第8ターン】
手札:
山札:
策士を打ちます。
【第9ターン(策士の効果処理後)】
プレイ:
手札:+
山札:(なし)
村→執事(+2金)→執事(+2金)→策士で、4金で共謀者を買います。
【第10ターン(策士の効果処理後)】
持続:
手札:+
山札:
村→執事(+2金)→共謀者→執事(銅貨2枚廃棄)→策士と打ち、4金で共謀者を買います。
【第11ターン(策士の効果処理後)】
持続:
手札:+
山札:(なし)
策士で引き切り。
村→執事(+2金)→共謀者×2→執事(+2金)→策士と打ち、8金で共謀者2枚を買います。
【第12ターン(策士の効果処理後)】
持続:
手札:+
山札:
村→執事(+2金)→共謀者×4→執事(銅貨2枚廃棄)→策士と打ち、10金で共謀者2枚を買います。これで完成。
【第13ターン(策士の効果処理後)】
持続:
手札:+
山札:
村→執事(+2金)→共謀者×6→執事(+2金)→策士と打ち、16金で属州2枚購入。
以下繰り返し。
じゃあどっちがいいの
8金ルートは10ターン終了時に属州2枚を買っており、その後は属州→公領→公領と買ったとすれば、13ターン終了時に属3公2の24点。
デッキ:
一方16金ルートは、13ターン終了時に属2の12点です。
これだけ聞くと前者の方が早いような気がしますが、+購入が増やせる方は公領2枚買いなどして粘ることができ、逆転できる場面が来るまで待ったうえで、属属や属公でゲームを終えることができるため、後者の方がやや有利と言えます。
実際、上のデッキを見る限り、次の第14ターンで属州を買うのは難しそうですよね。
#192 薬師井戸
たとえばこういうサプライ。
初手4-3で、何をどうするか、20秒ほど考えてみてください。
これ以下を読むのは20秒経ってから、ということでお願いします。
考えるべきこと
- 村なし。アクションが増えないのでターミナルアクションは最後に1枚打つだけ。
- 礼拝堂による圧縮は必須。
- 廷臣で金貨が取れるため、6金を出す必要はないが、5金を出す必要はある。
- 廷臣で2種類以上の選択を得るためのカードは商船しかないが、これがターミナルアクションのため結局は「+1アクション」で1つを消費する。
そして何より、願いの井戸で確実に2ドローさせる方法がありますね。
- 薬師で山札4枚を公開し、そのうち2枚以上を戻したとき、願いの井戸でその2枚を引ける。
というわけでやってみましょう。
初手は悩むところですが、ポーション-礼拝堂で入ってみます。礼拝堂が沈む可能性が高くなってしまいますが、圧縮のスピードは薬師が入れば巻き返せるので、初手でポーションを入れてみます。
【第3ターン】
手札:
山札:
さっそく被りました。礼拝堂で銅貨1枚だけを廃棄して薬師購入。
第4ターンは3金で願いの井戸を買います。
【第5ターン】
手札:
山札:
薬師を打ち、1ドローして、4枚公開。銅貨2枚を手札に入れ、屋敷と礼拝堂を山札に戻します。
プレイ:
手札:++
山札:
2枚を戻すとき、その2枚目の方を覚えておけば、願いの井戸で当てることができ、2ドローすることができますね。
プレイ:
手札:+
山札:
そして礼拝堂を打つんですが、屋敷3枚に加え、銅貨を1枚廃棄してもいいかどうか考えます。
いまデッキには銅貨は6枚。後に廷臣を買うことを考えれば、もう1枚は廃棄しても大丈夫ですね。
プレイ:
手札:
山札:
3金で願いの井戸を買い足します。
【第6ターン】
手札:
山札:
薬師を買い足します。
【第7ターン】
手札:
山札:(なし)
捨札:
薬師と願いの井戸で引き切れますね。
5金で廷臣を買います。
以降は、廷臣で金貨を獲得しながら商船を買い、商船が持続している間に礼拝堂で残りの銅貨やポーションを廃棄したら、廷臣で+購入を増やして、5金+ポーションで願いの井戸と薬師を買ったり、10金+ポーションで属州と薬師を買ったりしましょう。
相手に抑留を買われ、薬師や願いの井戸の上に抑留トークンを置かれたとしてもそれほど気にする必要はありません。呪いを甘んじて受け、溜まってきたら礼拝堂で一気に廃棄しましょう。引き切りできるならいつでも大丈夫です。
#191 デッキを育てながら大使砲を打つ
以前に書いた大使砲についての記事はこちら。
よろしければ先にこちらを。
こちらに書いたやり方では、いったんデッキ総枚数を5枚以下にまで圧縮し、毎ターン大使で呪いを獲得させることで相手のデッキを無力化するというものでした。その間は何も買わず、呪いがなくなるまでデッキの成長は止まるわけですが、今回は毎ターン大使を数回打ちながら金貨を入れていくことを目指してみましょう。
たとえばこんなサプライ。
アクションを増やす方法は外交官しかなく、そのためには「アクションを減らさずに手札を減らす」必要があります。そのためには鉄工所でアクションカードを獲得するか、改良を打つか、あるいは廷臣で「+1アクション」を選択するか。あとは相手にアタックカードを打ってもらって外交官でリアクションするか、ですかね。
さて、初手5-2だったとき。改良-パスで入って・・・
【第3ターン】
手札:
山札:
第3ターンで改良を打ち、屋敷を廃棄して大使を獲得し、銅貨3枚でもう1枚の大使を買います。
第4ターンでは4金で外交官を。
【第5ターン】
手札:
山札:
改良と外交官が一緒に来てくれました。改良を打って1ドローし、屋敷を廃棄して大使を獲得して・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
手札が減ったので、外交官で2ドローしても+2アクションがもらえます。
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
大使2枚を打って、銅貨3枚をサプライに戻します。これで相手は銅貨2枚を獲得。
続く第6ターンは4金で外交官を買い足します。
【第7ターン】
手札:
山札:
第5ターンと同じく、改良で1ドロー→屋敷を廃棄して大使を獲得→外交官で2ドロー2アクション・・・
プレイ:
手札:++
山札:
捨札:
大使で銅貨2枚を山札に戻し、さらに外交官で2ドロー・2アクションを得て・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
大使で銅貨2枚を山札に戻します。
これで初期デッキである銅貨7・屋敷3の根絶完了。呪いを買いましょう。
【第8ターン】
手札:
山札:
改良で1ドローし、外交官を廃棄して廷臣を獲得・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
外交官で2ドロー2アクション→大使を2枚打って呪いを公開し(サプライに戻さない)、相手に呪い2枚を獲得させます。
【第9ターン】
手札:
山札:
廷臣で外交官か大使のどちらかを公開し、+1アクションと金貨獲得を選択
→外交官で2ドロー2アクション・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
改良で1ドローし、大使を廃棄して外交官を獲得
→大使2枚を打って呪い2枚を獲得させます。
【第10ターン】
手札:
山札:
前のターンと同じく、廷臣と外交官を打ちます。
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
改良で1ドローし、大使を外交官に変えて・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
外交官で2アクション2ドロー・・
プレイ:
手札:+
山札:
大使2枚で呪いを獲得させ、6金で廷臣を買います。
と、こんな感じで。
改良か廷臣で手札を減らしてから外交官を打つ、を繰り返すことでデッキを回します。なお廷臣での金貨の獲得はこれ以上行わず、廷臣と外交官を買い足していきます。
そうしてデッキが廷臣と外交官だらけになったところで、
廷臣で外交官を公開(+1アクション・+3金)
→外交官(2ドロー2アクション)
→廷臣で外交官を公開(+3金・+1購入)
→外交官(2ドロー2アクション)
→廷臣で外交官を公開(+3金・+1購入)
→外交官(2ドロー2アクション)
:
と、廷臣と外交官を交互に打つことを目指します。廷臣は1回目だけ+1アクションを、それ以降は必要なだけ+1購入を選択しましょう。
そのうちに呪いが枯れれば大使は不要になるため、改良で大使を外交官にしてもいいですが、相手も大使で打ち返してくるようなら1枚残しておいてもいいでしょう。
なお、外交官の強さについてはこちらの方が詳しいです。
#190 念師の泉を捨ててみよう
念視の泉って何枚くらい必要なんですか
村系のカードが一切ない、アクションを増やせないゲームであっても引き切りさせてくれる僕らの味方、念視の泉さんは、集めれば集めるほど引き切りしやすくなるカードであります。
ではその念視の泉、何枚くらい必要なんでしょうか。
例えば、初手:ポーション-執事から入ったゲーム。執事で銅貨と屋敷を廃棄しながら、念視の泉と地下貯蔵庫を入れていったとしましょう。
【第10ターン】
手札:
山札:
9ターンで、ポーション、執事、地下貯蔵庫、念視の泉、地下貯蔵庫、念視の泉、念視の泉、念視の泉、金貨と買ってこの状態。
数えてみると、アクションカードが7枚に対し、それ以外が6枚。アクションカード比率が50%を超えたので、引き切るにはもう充分でしょう。
ここから念視の泉を打ち、アクションカードが見えたら戻すことを繰り返します。1枚目の念視の泉を打つと・・・
プレイ:
手札:+
山札:
こうなって、さらに2枚目を打つと・・
プレイ:
手札:+
山札:
こうなりました。
このあと執事で2金を出すことを考えると、あと銅貨1枚を引くだけで属州が買えます。残りの山札2枚がどちらも銅貨であることはわかっているため、念視の泉を打っても、地下貯蔵庫でポーションあたりを捨てても銅貨1枚が引けます。
ただ属州を買うだけなら、どちらでもいいんですが・・・
ならば次のターンを強くしようじゃないか
せっかく残り山札が2枚、かつここで打つ必要のないアクションカードが3枚(念視の泉2枚と地下貯蔵庫1枚)があるわけですから、これを捨てて3ドローすれば、3枚中2枚は次のターンの手札に入ることが確定します(わかりますか・・?)
順に説明します。もう一度上の状況を確認してみましょう。
プレイ:
手札:
山札:
ここから地下貯蔵庫で、地下貯蔵庫1枚と念視の泉2枚を捨ててみます。まずは捨てるだけ。
プレイ:
手札:
山札:
捨札:
3枚捨てたので3ドロー。銅貨2枚と、捨てた3枚のうちシャッフルして1枚を引くことになります。例えばそれが念視の泉だったとして。
プレイ:
手札:++
山札:
執事で2金を出して8金。属州を買い、次のターンの手札には残りの2枚が入ることが確定したため、そこそこ安定しそうです。
このような、圧縮が完全に進んでいないようなデッキで属州購入をスタートさせるとき、下のような手札が来ることだけが怖いんですよね。
手札:
このような事態を地下貯蔵庫の捨て方を工夫するだけで防げるのなら、やるべきです。
#189 大学弟子
大学
アクション コスト2+ポーション
+2アクション
コスト5までのアクションカード1枚を獲得してもよい
弟子
アクション コスト5
+1アクション
手札を1枚廃棄する。
そのコスト1金につき+1カード。
そのコストにポーションがあればさらに+2カード。
大学で弟子を買い、弟子で屋敷や銅貨や、たまには弟子を廃棄することで引き切りできるのでは?という疑問を持ちまして。
結論から言うと、さすがにこれだけではデッキは回りませんでした。代わりに大学で増えたアクションを活かし、鍛冶屋あたりを入れるとうまく回るようになります。
やってみましょう。
初手4-3を、ポーション-銀貨から。
【第3ターン】
手札:
山札:
第3ターンでは大学を、第4ターンでは弟子を買います。
【第5ターン】
手札:
山札:
大学も弟子も沈んでしまいました。
第5ターンで弟子、第6ターンで鍛冶屋を買います。
【第7ターン】
手札:
山札:
ようやく弟子が手札に来ました。弟子で屋敷を廃棄して2ドローし・・
プレイ:
手札:+
山札:
大学で弟子を獲得し、何も買わず。
【第8ターン】
手札:
山札:
捨札:
弟子で銅貨を廃棄し、4金で鍛冶屋を購入します。
【第9ターン】
手札:
山札:
鍛冶屋で3ドローし、5金で弟子を買います。
【第10ターン】
手札:
山札:
捨札:
弟子で弟子を廃棄して5ドローしたいのですが、その前に大学で弟子を獲得しておきましょう。
プレイ:
手札:+
山札:
さらに鍛冶屋で3ドロー・・
プレイ:
手札:+
山札:
弟子で屋敷を廃棄して2ドローし、さらにもう一度弟子で屋敷を廃棄で2ドロー・・
プレイ:
手札:
山札:
この鍛冶屋は打たずに、8金で金貨を買います。
【第11ターン】
手札:
山札:
大学で弟子獲得→鍛冶屋で3ドロー→弟子で銅貨廃棄→6金で金貨獲得。
【第12ターン】
手札:
山札:
捨札:
弟子でポーションを廃棄し、4ドローして・・
プレイ:
手札:+
山札:
弟子で弟子を廃棄し、5ドロー・・
プレイ:
手札:+
山札:
鍛冶屋を打てば金貨を獲得できることは確定しているので、その前に2枚の弟子で銅貨2枚を廃棄しておきましょう。
プレイ:
手札:+
これで引き切り。属州を買います。
【第13ターン】
手札:
山札:
大学で弟子を獲得し、鍛冶屋で3ドロー・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
弟子で弟子を廃棄し、5ドロー・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
弟子で銅貨廃棄を2回繰り返し、鍛冶屋で引き切ります。
プレイ:
手札:+
デッキがほぼ出来上がりました。
9金で属州を買います。
弟子による空廃棄
ここからは概ね毎ターン属州を買えるんですが、そのうちにこんな手札になる場合があります。
手札:
山札:
このままでは8金を出すことはできず、とは言え金貨や銀貨を廃棄するわけにもいきません。
一方、弟子で属州を廃棄して8ドローすると、すべてデッキを引き切り、8金が約束されます。
この「属州を廃棄して属州を買う」というのは、改築で属州を属州にするのと同様に、点数は変わらずにサプライの属州を1枚減らすことに他なりません。このゲームで先行しているなら、やる価値はあるでしょう。
#188 支配ってなんだろう その8 支配したくないデッキ
支配を打って得た追加ターンで、相手の手札を借りて見たとき、それがどんな手札だったらガッカリするか。
つまりどんな手札だったら支配する必要がなくなるか、ということを考えてみましょう。
極端に弱い
最も分かりやすいのはこういうものですね。
手札:
何も買えないくらいに弱い手札・デッキであれば、そもそも支配する価値はありません。
問題は、自身のターンにも何も買えなくなるわけですが・・・?
打ちたくないアタックカードだらけ
手札:
魔女はこちらの点数が下がるため打ちたくないんですが、しかし民兵はこちらの手札が弱くなるだけです。もし弱くなっても構わないというのであれば民兵は打てるわけですよね・・?
相手の持つ支配
手札:
相手も支配を持っていて、支配ターンに見た手札にその支配があったとき、打てませんよね。
これまで「支配ターン中に打ちたくないカード」について書いてきましたが、最も打ちたくないカードは支配そのものでした。
ということはですよ
互いにデッキに支配を入れ、支配の打ち合いとなるゲームになったとき。
プレイヤーAは金貨や強いアクションカードを入れ、属州を買う能力を持つデッキにし、プレイヤーBは早々に属州や公領を入れたり、あるいは故意に弱体化させたデッキを持っていたとしたら。
Aは支配を打つ価値がないのに対し、Bは打つ価値が大いにありますよね。
ならばBはもう、デッキの中に支配を数枚、できればそれを毎ターン数回打つための村や玉座の間などを入れ、それ以外の「属州を買うのに役立つカード」はすべて廃棄してしまえば。
Bの手札:
Bの山札:
Bは自身のターンに何かを買うつもりもなく、Aを支配したときだけ、Aの強いカードを頼りに属州を買うつもりです。こんなデッキ、Aは支配したくないですよね。
仮にAのデッキに民兵があったとして、Bはそれを支配したときに打ってもいいわけです。それによってB自身の手札が弱くなったとしても、どうせ何も買うつもりがないので。
そう、支配を打ち合うゲームにおいては、わざと自分のデッキを弱くした方がいい、なんてことになるわけです。重要なのは支配を打つ回数だけで。
・・・という認識が互いにあるプレイヤー同士の対戦で、互いにわざと自身のデッキを弱くし合い、それを見て、ならば支配を買う必要がないなと別のルートを選び・・・となり、ジレンマは続きます。なんともはや。