さあ、あなたも16金を出してみよう
まずは以下のデッキをご覧ください。
それぞれの枚数はこの限りではありません。祝祭はもっと多くてもいいですし、書庫は2枚でもなんとかなります。
とりあえずこの20枚をシャッフルして、、、と言いたいところですが、今回は話をわかりやすくするために、以下の順序で積み込んでみてください。
まず、このデッキの上に積まれた「祝祝書銅屋」5枚を手札に引きましょう。
手札:
ここからは以下の手順でプレイしてみてください。すべて1ターンの間の出来事です。
プレイする カード |
手札 |
残りアクション ・金量・購入 |
(手札) | 1act・0金・1購入 | |
祝祭×2 | 3act・4金・3購入 | |
書庫 5ドロー |
2act・4金・3購入 | |
地下貯蔵庫 6枚捨てて 6ドロー |
2act・4金・3購入 | |
祝祭×2 | 4act・8金・5購入 | |
金貸し 銅貨廃棄 |
3act・11金・5購入 | |
書庫(★) 6ドロー |
2act・11金・5購入 | |
祝祭 | 3act・13金・6購入 | |
書庫 2ドロー |
2act・13金・6購入 | |
地下貯蔵庫 屋敷2枚捨て 2ドロー |
2act・13金・6購入 |
地下貯蔵庫で捨てた6枚は、★の書庫が打たれたことでシャッフルされて2枚引かれ、その後の書庫と地下貯蔵庫で2枚ずつ引かれて、1ターンにちょうどデッキが2周することになります(やってみてください)。
ここまでにプレイした祝祭5枚と金貸し1枚により、計13金が既に出ています。これと銀銅銅銅を合わせて18金。属州2枚が買えますね。
祝祭→書庫と打ちたいんや
ではこのデッキを作ってみましょう。
金貸し-銀貨スタートから、5金が出たら書庫と祝祭をバランスよく買っていき、祝祭による+購入を利用して地下貯蔵庫を足していきます。
手札に地下貯蔵庫があれば手札をチェンジして書庫と祝祭を引きに行き、引けたなら祝祭×n→書庫の順に打って手札を7枚に回復させる、を可能な限り繰り返しましょう。
ターン | 行動 | デッキ内容 (銅貨と屋敷以外) |
1 | 金貸し購入 | |
2 | 銀貨購入 | |
3 |
銅貨廃棄 書庫購入 |
|
4 |
祝祭購入 |
|
5 | 祝祭購入 | ×2 |
6 |
銅貨廃棄 書庫と地下貯蔵庫購入 |
×2 ×2 |
7 | 祝祭と地下貯蔵庫購入 | ×2 ×3 ×2 |
8 |
銅貨廃棄 祝祭2枚購入 |
×2 ×5 ×2 |
9 | 書庫と地下貯蔵庫購入 | ×3 ×5 ×3 |
ここまでで銅貨3枚を廃棄しているため、これに銅銅銅銅屋屋屋の7枚を加えてデッキは完成します。
なお、上の手順はあくまでひとつの例であり、カードを買う順番はこの限りではありませんし、シャッフルの結果によってはもっと時間がかかる場合もあります。
職人芸が古本市で光る
序盤で6金が出て、サプライに職人があるならそれを買ってもかまいません。打てば祝祭や書庫が手に入るため、デッキ完成が早くなるでしょう。
職人で獲得したカードは手札に入るため、残りアクションが余っているなら即打ちできる点で強力です。
例えばこの手札であれば、祝祭→職人(祝祭を獲得し、銅貨を山札の上に置く)→祝祭→書庫(6ドロー)と繋げましょう。
初出はなんと12年前(!)
こうした、金貸しで軽く圧縮・祝祭でアクションと購入を増やし・書庫で手札を回復し・地下貯蔵庫でデッキを回す、というデッキに「古本市」と名付け、これを紹介したのは2009年に発売されたドミニオンの攻略同人誌「ドミニオンレシピ」でした。
こちらでは毎ターン8金を出すデッキとして紹介されていますが、祝祭を多めにすることで16金も可能となるため、今回はそちらを完成形としました。
アレンジしてみよう
上の例では、金貸しによる圧縮と地下貯蔵庫による手札チェンジがデッキの回転を手助けしていますが、古本市の主命題としては「アクションが増えて手札が減るカード」=祝祭と、「アクションが減って手札がたくさん増えるカード」=書庫を交互に打つという相性の良さによるものであり、必ずしも金貸しや地下貯蔵庫が必要というわけではありません。金貸しはなくてもなんとかなりますし、礼拝堂などでもっと大幅に圧縮できるなら地下貯蔵庫すら不要になります。
このデッキに対し、祝祭より安い玉座の間を数枚入れて祝祭に当てることでデッキ内の祝祭枚数を補填する方法や、祝祭の枚数が多めでアクション数に余裕があるときに家臣や民兵などのターミナルシルバー(アクションを消費して2金出すカード)を入れる方法など、デッキをアレンジしてもかまいません。
なお、基本第二版以外の拡張でも同様のカードを組み合わた古本市の亜種が存在しますが、それはまた別の機会に。