密輸人 コスト3
アクション
あなたの右隣のプレイヤーが前のターンに獲得した、コスト6以下のカードと同一のカードを獲得する。
何をもらえるのかがわからない
獲得範囲がコスト4までである工房や鉄工所に比べ、コスト6まで獲得できる密輸人の方が強いかというと、必ずしも欲しいカードが獲得できるという保証がなく、何がもらえるのか・そもそも獲得できるカードがあるかどうかもわからない分だけ強さのブレが大きいカードと言えます。
密輸人の特徴のひとつとして、後手の方がやや強いということが言えます。以前に先手ほど有利となるカード、巾着切りについて書きましたが(#129 4人戦の巾着切りはいかに非道なのか)、こちらはその逆。2周目に打つなら後手で打ちたいカードです。
二人戦で、それぞれ初手:銀貨-密輸人と買ったとして・・
【第3ターン】
先手の手札:
先手の山札:
後手の手札:
後手の山札:
先手が第3ターンで密輸人を打ったところで、獲得できるのは後手が第2ターンで買ったもののみ。この場合は密輸人です。
一方、後手が第3~4ターンで密輸人を打てば、先手が第3~4ターンで買ったカードを獲得できます。2周目なら先手は5金出すことが期待できますから、後手の密輸人で獲得するカードの価値も上がります。
逆に言えば、先手はわざわざ初手で密輸人を入れたところで、2周目に打って価値あるものをもらうことが期待できません。
上家は何をする人ぞ
庭園戦や公爵戦など、数集めたいカードがあるとき、二人戦での対戦相手がそれを集めているならば、密輸人を打つことでそれを自分も取る、という使い方もあるんですが。
問題は多人数戦のとき。上家(右隣のプレイヤー)が別ルートを進んでいて、自分が欲しいカードを取ってくれないと意味がありません。特に属州を買われるとこちらの密輸人は空振りしてしまいます。
初手を見て、上家がどのルートを進むのかを見極めた上で密輸人を入れるかどうか決めるべきですね。