巾着切り コスト4
アクションーアタック
+2金
他のプレイヤーは、手札から銅貨を1枚捨てる(あるいは、銅貨を含まない手札を公開する)。
多人数戦で巾着切りが使われるとき、下位手番(3~4番手)が大きく不利になるとよく言われます。特にコスト5のカードが強いゲームで。
それはなぜなんでしょうか。
悲劇は2周目に
仮に、4人全員が巾着切り-銀貨で入ったとして。
それぞれのシャッフル結果、巾着切りの位置が以下のようになったとします。
巾着切りの位置
第3ターン | 第4ターン | |
A | ||
B | ||
C | ||
D |
この巾着切りをそれぞれ打ち、他のプレイヤーはそれぞれ銅貨を1枚ずつ捨てたとすると・・
第3ターン | 第4ターン | |
A | ||
B | ||
C | ||
D |
見てわかる通り、第3ターンのAとBだけが無傷、Dに至っては-2金・-1金とひどい被害を被り、2周目に5金が出る確率は大きく下がります。
被害の期待値は
ではこの状況における、被害の平均値を出してみましょう。
第3ターン・第4ターンの手札に巾着切りが来る確率はそれぞれ5/12ずつですから・・
第3ターンの 被害の平均 |
第4ターンの 被害の平均 |
|
A | なし | -1.25金 |
B | -0.42金 | -1.25金 |
C | -0.83金 | -1.25金 |
D | -1.25金 | -1.25金 |
と、第4ターンはみな平等なものの、第3ターンは大きな格差が生じてしまいます。
これこそが巾着切り戦における、後手番の悲劇であります。
同様のことは民兵でも言えますが、民兵は打たれるなら1人でも2人でも同じである一方、巾着切りはその被害が重なる分だけ質が悪いと言えます。
あとはこの手札のときとか。民兵なら5金出るのに・・。
手札:
特に被害が大きいのは、買うことで巾着切りの被害を軽減できるコスト5のカードがあるときです。つまりは書庫とか寵臣とか、ですね。
逆に被害が小さいのは、巾着切りを打たれることで生かせるカードがあるときです。外交官とか。