はじめてのドミニオン

カードゲーム「ドミニオン」の基礎的な攻略をあなたに

#32 二人戦で勝つということ

 

最後にプレイしたのはどちら?

 

二人のプレイヤーAとBが対戦して、Aが勝ち、Bが負けたとします。

 

さてこのゲームは、AとBどちらのターンで終わったでしょうか。あるいはBが投了したでしょうか。

 

 

もちろん、様々なパターンが存在するため、一概には言えませんが。

  • Aが最後の属州を買って、Aの勝ち。
  • Aが3山を枯らして、Aの勝ち。
  • Bが投了

このいずれかが普通の終了になり、投了を除けばAのターンで終わることになります。一応「Bが最後の属州を買ってAの勝ち」という展開もありますが、これって事実上Bの投了と同じですよね。

 

 

投了というのは、つまりこのまま続けてもBが逆転できないと判断したときに行われます。

例えばサプライにある属州8・公領8・屋敷8の合計80点のうち、過半数の41点をAが獲得して逆転できなくなった場合*1、あるいはそれに近い状況になった場合、Aの勝利が確定します。

 

一方接戦の場合、対戦相手にターンを渡し、そこで逆転されてゲームが終わらされるようであれば負けてしまいます。勝つには自分のターンでゲームを終わらせる必要があるのです。

 

 

つまり、二人戦で勝つということは、

  • ゲーム中、逆転されないほどの大差をつけること
  • 自分のターン中にゲームを終わらせること

のいずれかを満たすという意味になります。

 

 

では、自分のターン中にゲームを終わらせる方法とは、なんでしょうか。

 

 

8金を出し、さらにもう一手

 

#31 7枚目の属州問題とはで書いた「7枚目の属州問題」、これが起こるのもよく考えてみれば当たり前なんですよね。互いに自分のターン中で終わらせようとしているわけですから。

 

そうなると、属州が残り2枚あるときに、8金とは別に改築で属州→属州とすることでゲームを終わらせたり、3山枯れが間近のときに、手札の工房を複数プレイして一気に3山枯れさせて属州を買って逆転するなど、買う以外の「カードを獲得する手段」が必要になります。そういった手段のことを「ゲームを終わらせる権利」と呼んでいますが、この権利の有無はゲームの勝敗に大きく関わる要素です。

 

 

いま自分のデッキに、終わらせる権利はあるか、ないか。

もしも自分になく、相手にだけあったら、情けないことに相手が終わらせるのを待つゲームになってしまいます。

 

 

勝つということは、終わらせるということ。

勝てるということは、終わらせることができるということ、です。

 

 

 

 

 

*1:もちろん、ここに庭園や魔女があったり、序盤で屋敷を廃棄していたりすると、この41点という基準は上下します