最後にプレイしたのはどちら?
二人のプレイヤーAとBが対戦して、Aが勝ち、Bが負けたとします。
さてこのゲームは、AとBどちらのターンで終わったでしょうか。あるいはBが投了したでしょうか。
もちろん、様々なパターンが存在するため、一概には言えませんが。
- Aが最後の属州を買って、Aの勝ち。
- Aが3山を枯らして、Aの勝ち。
- Bが投了
このいずれかが普通の終了になり、投了を除けばAのターンで終わることになります。一応「Bが最後の属州を買ってAの勝ち」という展開もありますが、これって事実上Bの投了と同じですよね。
投了というのは、つまりこのまま続けてもBが逆転できないと判断したときに行われます。
例えばサプライにある属州8・公領8・屋敷8の合計80点のうち、過半数の41点をAが獲得して逆転できなくなった場合*1、あるいはそれに近い状況になった場合、Aの勝利が確定します。
一方接戦の場合、対戦相手にターンを渡し、そこで逆転されてゲームが終わらされるようであれば負けてしまいます。勝つには自分のターンでゲームを終わらせる必要があるのです。
つまり、二人戦で勝つということは、
- ゲーム中、逆転されないほどの大差をつけること
- 自分のターン中にゲームを終わらせること
のいずれかを満たすという意味になります。
では、自分のターン中にゲームを終わらせる方法とは、なんでしょうか。
8金を出し、さらにもう一手
#31 7枚目の属州問題とはで書いた「7枚目の属州問題」、これが起こるのもよく考えてみれば当たり前なんですよね。互いに自分のターン中で終わらせようとしているわけですから。
そうなると、属州が残り2枚あるときに、8金とは別に改築で属州→属州とすることでゲームを終わらせたり、3山枯れが間近のときに、手札の工房を複数プレイして一気に3山枯れさせて属州を買って逆転するなど、買う以外の「カードを獲得する手段」が必要になります。そういった手段のことを「ゲームを終わらせる権利」と呼んでいますが、この権利の有無はゲームの勝敗に大きく関わる要素です。
いま自分のデッキに、終わらせる権利はあるか、ないか。
もしも自分になく、相手にだけあったら、情けないことに相手が終わらせるのを待つゲームになってしまいます。
勝つということは、終わらせるということ。
勝てるということは、終わらせることができるということ、です。
*1:もちろん、ここに庭園や魔女があったり、序盤で屋敷を廃棄していたりすると、この41点という基準は上下します