デッキを圧縮して、願いの井戸を大量に入れれば、宣言が当たりやすくなり、デッキを引き切れるというルート。
その1、その2を書いたのは昨年の10月でした。
廃棄できる手札の枚数、執事では2枚、礼拝堂では最大4枚なのに比べ、改良では最大でも1枚だけとなります。そう考えると遅いような気がしますが、屋敷を廃棄して願いの井戸がもらえるという点では大きく優っていると言えるでしょう。
初手5-2限定です
ではどれくらい早いのか、やってみましょう。初手は改良-パスから。
【第3ターン】
手札：
山札：
第3ターンは改良で1ドローし、屋敷を廃棄して願いの井戸を獲得し、3金で願いの井戸を買い、
第4ターンは4金で同じく願いの井戸を買います。これで井戸は3枚確保。
【第5ターン】
手札：
山札：
改良を打ち、1ドローして、屋敷を廃棄して願いの井戸を獲得し・・
プレイ：
手札：
山札：
捨札：
2枚の願いの井戸を打ち、宣言は最も当たりやすい「銅貨」にしたところ、2回目とも当たり。5金出たので2枚目の改良を買います。
【第6ターン】
手札：
山札：
まず願いの井戸から打ち、銅貨を引くと、残り山札は銅貨3井戸3改良1屋敷1。宣言は銅貨か井戸とすべきですが、「当たった時に嬉しい方」である願いの井戸の方を宣言した方がいいでしょう。すると見事的中。
プレイ：
手札：
＋
＋
山札：
再び願いの井戸をプレイ。改良を引き、残り6枚中3枚ある銅貨を宣言。こちらも的中。
プレイ：
手札：
山札：
改良は屋敷を廃棄するために打ちたいのですが、ここに屋敷はなく、プレイすると願いの井戸を引きました。銅貨を廃棄。
プレイ：
手札：
山札：
引いた願いの井戸をプレイし、願いの井戸を引き、3枚中2枚ある銅貨を宣言して的中させます。
プレイ：
手札：
＋
山札：
山札が残り2枚になれば、願いの井戸を打てば「消去法で」底のカードを確実に当てることができます。
その後改良で屋敷を願いの井戸に変え（5枚目）、6金で金貨を買います。
これでデッキは、銅貨6・井戸5・改良2・金貨1。
【第7ターン】
手札：
山札：
願いの井戸を打ち、銅貨を引いて、残り8枚の山札に4枚ある願いの井戸を宣言するも、はずれ。7金で金貨を買います。
【第8ターン】
手札：
山札：
捨札：
願いの井戸を引き、残り2枚の山札は改良と願いの井戸が1枚ずつ。なんとなく願いの井戸を宣言してみたところ、外しました。
2枚目の願いの井戸をプレイ。これは必ず当てられます。
プレイ：
手札：
山札：（なし）
捨札：
ここで手札に改良2枚と願いの井戸2枚があるわけですが、願いの井戸は山札が少ない方が当てやすいため、先に改良を打ちたいと思います。2枚打ってそれぞれ銅貨を廃棄して・・
プレイ：
手札：
山札：
さらに3枚目の願いの井戸をプレイ。金貨を引くと、残り4枚の山札に3枚含まれる銅貨を宣言し、的中。この時点で引き切り確定です。
プレイ：
手札：
＋
山札：
4枚目の井戸で、たとえ外しても山札は2枚になるため、5枚目の井戸で当てることができますね。10金で属州を買います。
【第9ターン】
手札：
山札：
願いの井戸で金貨を引き、願いの井戸を宣言しますが、外します。
9金で属州を購入。
【第10ターン】
手札：
山札：
捨札：
山札は残り3枚。もう1枚引くと2枚になり、願いの井戸での的中が確実になるため、先に改良から打ちましょう。
1ドローして銅貨を廃棄し、続いて願いの井戸で2ドローします。
プレイ：
手札：
＋
山札：（なし）
捨札：
この時点で手札に改良があり、これを願いの井戸より先に打ちたいんですが、廃棄するための銅貨を持っておらず、次に引いてくる保証もないため、怖くて打てません。まずは願いの井戸から先に打ちましょう。
捨て札7枚をシャッフルして山札を作り、銅貨を引くと、あと6枚の内訳は銅貨2・金貨２・属州1・井戸1。金貨か銅貨を宣言するべきですが、めくれたのは願いの井戸。
プレイ：
手札：
山札：
ここから、改良→井戸→井戸と打つものの、井戸はいずれも底に沈んだ金貨を当てられず、3ドローするのみ。
5枚目の井戸は消去法で当たり、5金で願いの井戸を買い足します。
プレイ：
手札：
山札：
デッキ内の総金量が8金ちょうどになったため、次に改良を打つときは銅貨を廃棄しないように注意します。打つならもう1枚の改良を廃棄して金貨にすること。
【第11ターン】
手札：
山札：
願いの井戸で1ドローし、残り8枚中4枚の井戸を宣言し、的中。
プレイ：
手札：
山札：
続けて願いの井戸。銅貨を引き、再び井戸を宣言するも、めくれたのは改良でした。
プレイ：
手札：
山札：
ならば改良を打って、いま見えた改良を引き、それを廃棄して金貨を獲得しましょう。
プレイ：
手札：
山札：
捨札：
続いて願いの井戸で井戸宣言し、的中させると、引き切り確定です。
プレイ：
手札：
山札：（なし）
11金で3枚目の属州を購入。
金貨が3枚になったので、再び改良は銅貨を廃棄するために打つことができるようになりました。
【第12ターン】
手札：
山札：
井戸を打って井戸を引き、井戸宣言（あたり）
→井戸を打って井戸を引き、属州宣言（はずれ）
→井戸を打って井戸を引き、属州宣言（はずれ）
→井戸を打って改良を引き、属州宣言（はずれ）、まで。
プレイ：
手札：
山札：
改良で金貨を引き、銅貨を廃棄
→井戸で属州を引き、属州宣言（あたり）
→井戸で銅貨を引き、属州宣言（あたり）、で引き切り。10金で属州を買います。
これで12ターン属州4枚が実現できました。
（これ以降は願いの井戸・金貨・属州の枚数が同じくらいになるため、願いの井戸での宣言が比較的当たりにくくなります）
改良による空廃棄
さらにゲームが進み、相手に対してリードしていると確信できる状況で、こんな手札になったとき・・
プレイ：
手札：
山札：
・・
いま願いの井戸を打って、宣言を外したところ。
手札にもう願いの井戸は持っておらず、いま見た金貨を引くことができません。改良を打てば引けるんですが、手札を何か1枚廃棄しなくてはなりません。
普通こういう場合、諦めて6金で公領あたりを買うんでしょうが、リードしているなら改良を打ってもいいでしょう。
そうして金貨を引き、属州を廃棄して（！）、金貨3枚で属州を買えば得点は増減なし。もし属州の残り枚数が少ないなら相手の逆転は難しくなりますし、特に残り1枚だったならこれでゲームを終わらせることができます。事実上の「属州の空廃棄」ですね。
