#147 素航海士と村航海士
航海士 コスト4
アクション
+2金
山札の上から5枚を見る。それらをすべて捨てるか、好きな順で山札の上に戻す。
2010年(もう12年前!)にホビージャパンから刊行された攻略本「ドミニオンへの招待」、その航海士のページではこんな評価をされていました。
10点満点での評価で、4人のレビュアー全員が1点をつける最低評価でした。
ではこのカード、本当にそんなに弱いのでしょうか。
ただ打つだけの航海士
手札:
このように、手札にあるアクションカードは航海士1枚だけという状況で打つとき。つまりその前にも後にも他のアクションカードを打つつもりがないときの航海士は、文字通り次の5枚を見るだけでの効果であり、それが弱ければ捨てられるというものでしかありません。
ただ打つだけの航海士、素航海士(すこうかいし)は確かに強いとは言えないでしょう。
2枚目に打つ航海士
手札:
山札:
一方、航海士の他に村と、さらにもう1枚のアクションカードを持っているとき、村→航海士の順で打つと・・
プレイ:
手札:
見る:
この5枚を見て考えることは、現状で航海士の2金と銅貨2枚で4金持っているということ。
ならばこの後に打つ鍛冶屋で引く3枚でちょうど4金になるよう、この5枚の戻す順序を調整しましょう。こんな感じに。
プレイ:
手札:
山札:
もしも順序を変えずに戻してしまうと、このターンに金量が出すぎる分、次のターンの手札が弱くなってしまいます。金貨は次のターンに取っておきましょう。
せっかく見れるんだから
ただ見て戻すだけなら確かに弱いんでしょうが、次の5枚がなんであるか、その順序まで含めて知ることができるわけですから、それを活かさないのはもったいないわけです。
そのほかにも、村→航海士で5枚を見て戻した後なら、衛兵や見張りで狙ったカードを廃棄できたり、願いの井戸が2ドローになったり、弱いカードを原住民の村でマットに送ったりと、組み合わせによっては好きなことが都合よくできる状況があります。これを活かせるなら、航海士は決して1点のカードではありません。