まずは極端な話から
とりあえず、こういうデッキになったとしましょう。するんです。
手札:
山札:
研究所3枚を打って6ドローし・・
プレイ:
手札:+
山札:
村7枚を打って山札を引き切り・・・
プレイ:×3 ×7
手札:+
残り8アクションで橋8枚をプレイすると、どうなるでしょうか。
橋は1回プレイすると、+1金と+1購入を得た上で、すべてのカードのコストが1値下がりします。なら8回打てば、属州がタダになるということですね。
9購入で属州9枚、あるいは属州8枚と公領1枚をタダで買えば、だいたいのゲームでは勝利することができるでしょう。しかも大差で。
セブンブリッジ
と書きましたが、実際には橋は8枚でなく7枚で十分です。
橋を7回打てば、+7金と+7購入を得たうえで、すべてのカードのコストが7値下がりします。属州のコストは1になり、7金8購入で属州7枚と公領1枚を買えば、ほぼ一緒ですね。
では6回ではどうか。こちらは+6金・+6購入・6値下がりですから、属州は1枚2コスト。それ以外に金量がでなければ3枚しか買えません。属州を買い占める形での勝利にはちょっと足りないですね。
というわけで、とりあえず橋は7回打てばだいたい勝ち、と覚えておきましょう。
そんなに買い占められるんだろうか
とは言え、橋を一人で7枚も8枚も買うのはさすがに無理なので。ここでは玉座の間に頼ることにしましょう。
上の例でも、橋8枚の代わりに橋4枚と玉座の間4枚あれば8回打ったことになります。
手札:
手札:
どちらでも、「橋を8回プレイ」は実現できる
ただし後者では、村が要らなくなるということにお気づきでしょうか。
そう、玉座の間を重ね掛けすればアクションを増やす必要がないんです。
というわけで、上の例に玉座の間を入れ、不要になった村を取り除いてみました。
手札:
山札:
研究所3枚でデッキを引き切り・・
プレイ:
手札:
玉座+玉座+玉座+玉座+橋+橋+橋+橋、で橋4枚をそれぞれ2回ずつ打ち、この瞬間に勝ちが確定します。
なお、このときの玉座の間の重ね掛けはこんなイメージ。数字は打つ順番。
ちなみに順番は、玉座+玉座+玉座+橋+橋+玉座+橋+橋でも大丈夫です。その場合はこんなイメージ。
研究所もいらなかった
しかし、玉座の間を使えるんであれば、これにドローカードを重ね掛けすれば引き切れます。それなら研究所もいらないということになりますよね。
というわけで、研究所の代わりに執事を入れ、これを打つ分だけ玉座の間も増やしてみます。鍛冶屋でなく執事である理由は後ほど。
手札:
山札:
プレイ:
手札:+
山札:
+玉座+執事で4ドロー(引き切り)
プレイ:
手札:+
執事は廃棄もできるからです
ではこのデッキを組んでみましょう。
初手4-3を橋-執事から入ったとして、第3ターンから。
【第3ターン】
手札:
山札:
執事で銅貨と屋敷を廃棄し、何も買わない。
【第4ターン】
手札:
山札:
捨札:
橋をプレイし、玉座の間を購入。
【第5ターン】
手札:
山札:
玉座+執事で、1回目の執事で2ドロー、2回目で屋敷2枚を廃棄し、4金で玉座の間を購入。
【第6ターン】
手札:
山札:
玉座+橋を打ち、5金・2金値下げ・3購入を得て、玉座の間2枚と執事1枚を買う。
【第7ターン】
手札:
山札:(なし)
捨札:
玉座+執事で、第5ターンと同じく、2ドロー後に銅貨2枚を廃棄する。
【第8ターン】
手札:
山札:
捨札:
プレイ:
手札:
山札:
+玉座+執事で、2ドローと銅貨2枚廃棄。
プレイ:
手札:
+橋で、4金・2金値下げ・3購入を得て、橋と玉座の間を買う。
【第9ターン】
手札:
山札:
プレイ:
手札:
山札:
+玉座+執事で、2ドローと銅貨2枚廃棄。
プレイ:
手札:
+玉座+橋+橋、で橋を4回打ち、4金・4金値下げ・5購入を得て、玉座の間1枚・橋2枚を買って、完成です。
「ZERO」よりうまくかけたと思います
このように橋を何度も打つことを、いつのまにかビッグブリッジと呼ぶようになりました。
このように、玉座の間と執事を使ってデッキを組む方法について初めて紹介されたのは、かのドミニオン同人誌「ドミニオンマニアックス」でした。上の完成形の動きはそこからの引用になります。
他にもいろいろビッグブリッジを組む方法はあるんですが、そちらについてはまたの機会に。