第4ターンの3ドロー
初手4-3で、鍛冶屋と銀貨を買ったとします。
【第3ターン】
手札:
山札:
この4金で銀貨を買ったとして、次のターン。
【第4ターン】
手札:
山札:
捨札:
ここで手札の鍛冶屋を打ち、3ドローして、ちょうど6金出たとします。
プレイ:
手札:+
山札:
ところがこのゲームはサプライに魔女があり、5金以上が出たら買おうと思っていたところでした。
では、ここで魔女を買うべきでしょうか。
残りの山札、何枚?
実は、この時点で第5ターンに5金が出ることが確定しています。
第1ターンから順に、鍛冶屋・銀貨・銀貨と買っているため、このときのデッキの内訳は以下の通りです。
×7 ×3 ×1 ×2
いま見えているのは、場に出した鍛冶屋1枚と手札の銅貨4枚銀貨1枚屋敷2枚。
ということは、見えていない残りのカードは「銅銅銅屋銀」の5枚のはずです。
プレイ:
手札:+
山札:
そう、次のターンに5金出るので、魔女が必要ならそこで買えばいいのです。
どうせ今買っても次のターンに買っても、その魔女が打てるようになるのは次のシャッフル後ですから、ここの6金で買う必要はありません。*1
以前にも#40 確定する第4ターンで書きましたが、山札が残り5枚になるのであれば、その5枚の内訳はよく考えればわかります。
あるいはちょうど5枚でなく、4枚や6枚などでもある程度手札内容を予想できるため、常に次のターンのことも考える癖をつけておくといいでしょう。
さてここからが本題
次に、上とは別のゲームの話。今度はサプライに魔女はありません。
同じく初手4-3で鍛冶屋-銀貨と買い、第3ターンに同じく4金で銀貨を買ったとします。
そして第4ターン。
【第4ターン】
手札:
山札:
捨札:
ここまで上と全く同じ。で鍛冶屋を打つわけですが、ここでいつも思うのは、初手で買った鍛冶屋を初めて打つのが第4ターンになるのは嫌だよなあということでして。いや第5ターンになるよりはずっとマシなんですが。
今回のように第4ターンに打つと、残り山札が2枚であるためリシャッフルが入り、その2枚と捨て札6枚の中から1枚を引くことになります。すると山札は5枚に。
プレイ:
手札:+
山札:
デッキの中のアクションカードはこの鍛冶屋1枚しかないため、この山札5枚には鍛冶屋がありません。
すると、次に鍛冶屋が打てるのはいつになるんでしょうか。
【第5ターン】
手札:
山札:(なし)
捨札:
この第5ターンで何かを買うと、デッキ総枚数は15枚に。その15枚をすべてまとめてリシャッフルして山札を作り、上から5枚引いて第6ターンの手札とします。
【第6ターン】
手札:
山札:
シャッフルの結果、鍛冶屋が上から5枚目までにあれば第6ターンに打てますが、運悪く11~15枚目であれば第8ターンまで待たされることとなります。
以前から何度も論じている「強いカードをシャッフルしたい」という理論ですが、鍛冶屋が1枚しかないデッキにおいては、その鍛冶屋の有無が強いか弱いかを意味します。つまり「鍛冶屋の3ドローでリシャッフルが入った」という時点で、そのときシャッフルするカードには鍛冶屋がない=弱いカードをシャッフルしている、ということになります。
とは言え、鍛冶屋の位置を自分で決められるわけでもなく、そもそも上の第4ターンは鍛冶屋を打たなければ6金出ないわけですから、打ちたくなくても打たざるを得ないんですが。
そもそもなんで1枚しかないの
さて、このような悩みに対する一つの解決方法を。
時間を第3ターンに戻します。
【第3ターン】
手札:
山札:
4金出て、手札に鍛冶屋がありません。
ここで銀貨でなく、2枚目の鍛冶屋を買うとどうなるでしょうか。
【第4ターン】
手札:
山札:
捨札:
第4ターンに鍛冶屋を引けた場合、その鍛冶屋を打ち、捨て札6枚をシャッフルしたとき、鍛冶屋が上から2~6枚目に位置すれば(確率5/6)・・
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:(なし)
次の第5ターンにも連続で鍛冶屋を打つことができるようになります。
【第5ターン】
手札:
山札:(なし)
捨札:
またここでも鍛冶屋を打つとき、捨て札9枚をシャッフルし、鍛冶屋が上から4~8枚目に位置すれば(確率5/9)、さらにまた次のターンでも鍛冶屋を打てます。
プレイ:
手札:+
山札:
このように、デッキにある2枚の鍛冶屋のうち1枚が手札に・もう1枚が捨て札にあるとき、鍛冶屋を打つたびにリシャッフルが入るものの、もう1枚の鍛冶屋が「いい位置」にあれば連続して毎ターン鍛冶屋を打てる、ということが起こります。
人はこれを「デッキ分割理論」などと呼ぶそうです。
デッキ分割理論:デッキがドローカードを1枚ずつ含む2組に分かれたとき、一方を打つことでもう一方の組から数枚を引く、を互いに繰り返す。
つづく。
*1:魔女を2枚買うつもりだ、というなら止めませんが。。