いまの捨て札、強いですか
#18で少し触れましたが、ドミニオンにおいてリシャッフルしたいか・したくないか、の判断材料として、「シャッフルする捨て札の内容が強いか弱いか」というものがあります。強ければリシャッフルしたい、弱ければしたくない。と覚えればだいたいOKです。
以下、いろんな例を見てみましょう。
手札が強くて捨て札が弱い場合
たとえばこんな場合。かなり極端な例ですが。
手札:
山札:
捨札:×7 ×3 ×6
この鍛冶屋、打たなくても8金に届きます。
さて打ちたいでしょうか。打ちたくないでしょうか。
このときの捨て札は、とても8金など望めないほど弱いことがわかります。
「捨て札が弱い=リシャッフルしたくない」と判断できるため、つまりこの鍛冶屋は打つべきではありません。
実際、もしも打ってしまうとリシャッフルが入り、捨て札16枚をシャッフルして1枚引くことになるため、以降3ターンを無駄に過ごすことになります。
手札が弱くて捨て札が強い場合
では、以下の状況ではどうでしょう。
手札:
山札:
捨札:×5 ×2 ×2
明らかに手札より捨て札の方が強く、8金が期待できるため、地下貯蔵庫でシャッフルを入れるべきです。
では、地下貯蔵庫で何を何枚捨てるべきでしょうか。
4枚チェンジした場合、まず4枚捨てて、こうなります。
プレイ:
手札:(なし)
山札:
捨札:×7 ×2 ×2 ×2
ここから山札の屋敷と、捨て札をシャッフルして3枚引くことになるわけですが、この3枚で8金を狙うことはかなり厳しいです。
状況によって意見が分かれるところではありますが、ここではリシャッフルをしながら、できるだけ捨て札を弱くしないでおく、という選択肢もあります。
つまり、リシャッフルさせるための最少枚数である2枚をチェンジするんですが、そのときに捨てる2枚はまだ手札の中でもマシな方、銅貨2枚とするとどうでしょう。
プレイ:
手札:
山札:
捨札:×7 ×2 ×2
地下貯蔵庫で銅貨2枚を捨てたところ。
ここから2ドロー、つまり屋敷1枚と、捨て札をシャッフルして1枚だけ引きます。ほぼ何も買えないターンとなるでしょうが、その代わり、上の4枚チェンジの例よりも屋敷2枚少ない分だけ捨て札の質が上がっているのがわかるでしょうか。
つまり、どうせ属州が買えないのであればこのターンを犠牲にし、屋敷を捨てないことでシャッフルする捨て札を弱くせず、それ以降のターンに引く手札を少しでも強くしようとしているわけです。
(これは必ずこうすべきだというものではありませんが、こういうこともできるんだということだけでも覚えておくと良いでしょう。)
民兵で何を捨てる?
同じように、以下のような場合。
手札:
山札:
捨札:×6 ×2
ここに民兵を打たれた場合、どの2枚を捨てますか。
普段民兵を打たれたとき、だいたい常に弱い2枚を捨てますよね。その考えで行けば屋敷2枚を選ぶことになるんですが、本当にそれでいいんでしょうか。
屋敷2枚を捨てると、こうなります。
手札:
山札:
捨札:×6 ×2 +
ここから鍛冶屋を打ってドローする3枚は、屋敷と属州ともう1枚。つまり絶対に8金に届かないわけです。
であれば、どうしても5金で公領を買わなければいけないというような状況でもない限り、いま手札に持っている金貨をここで使うのはもったいない気がしませんか。
というわけで、ここでは強い方のカード、つまり金貨と銅貨を捨ててみましょう。
手札:
山札:
捨札:×6 ×2 +
こうしておいてから鍛冶屋を打てば、緑色のカードが含まれない捨て札をシャッフルすることができます。
そう、ここでは鍛冶屋を打つこと、つまりリシャッフルを入れることが確定しているため、このターンさえ犠牲にしてしまえば、民兵は絶好の「捨て札を強くする」チャンスになるわけです。