はじめてのドミニオン

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#66 玉座の間+選択するカード その2

 

 

やめときゃよかった

 

前回の続きとして玉座の間+仮面舞踏会について書いてみようとしたんですが、膨大な数のパターンが存在することがわかったので後悔しています。

 

さて、この項は2人戦を前提とします。

 

Aの手札:f:id:hirotashi-domi:20210903004410j:plainf:id:hirotashi-domi:20211009073957j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210903002608j:plain

Bの手札:f:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plain

ここからAが玉座の間で仮面舞踏会を2回プレイするとき、1回目の仮面舞踏会で呪いを渡すと、2回目で送り返されることが予想されます。

Bが呪いを持っていないなら、あえて1回目では送らず、2回目で送ればBに呪いを押し付けることができます。

 

ただし、これはBにとっても同じことで。

Aの手札:f:id:hirotashi-domi:20210903004410j:plainf:id:hirotashi-domi:20211009073957j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plainf:id:hirotashi-domi:20211006104652j:plain

Bの手札:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210903002608j:plain

Aが玉座+仮面舞踏会と打った時、こちらの呪いを1回目で送りつけると、同じく2回目で送り返されてしまいます。

上と同様に、Aが呪いをまったく送ってこないならBは2回目で送りたいのですが、Aが2回連続で呪いを送ってくるならこちらも1回目から送らないと手持ちの呪いが1枚から2枚に増えてしまう、というジレンマが生じることになります。

 

 

このように、自分と相手の持つ呪いの枚数別に、それぞれどんな行動をするとどうなるかについてまとめてみます。

 

 

玉座の間+仮面舞踏会の原則


まず前提として、以下の原則を守るものとします。

 

  • 二人戦。
  • Aが玉座+仮面舞踏会を打ち、AとBが手札を1枚交換、を2回行う。
  • 仮面舞踏会の2回目のプレイ時は、両者とも手札に呪いがあれば必ず相手に送る。
  • 仮面舞踏会の2回目のプレイ後、Aの手札に呪いがあれば必ず1枚廃棄する。

 

この原則を守ったうえで、考えられる行動の選択としては、以下の3種が考えられます。

  • Aが1回目の交換時に呪いを送るか否か(①)
  • Bが1回目の交換時に呪いを送るか否か(②)
  • Aが1回目の交換後に、手札の呪いを廃棄するか否か(③)


ただし1回目の交換後、Aの手札に呪いが2枚以上あればそのうち1枚は廃棄した方が明らかに得ですし、呪いがなければそもそも廃棄できませんから、③を悩むのは呪いをちょうど1枚持つときのみです。

 

 

手札の

呪い

1回目に

呪いを送る?

1回目に呪いを

廃棄する?

2回の交換

の結果

A B

A

B

A

A B
0 1 × × × 0 0
0 1 × × 0 1
0 1 × 0 0
0 2 × × ×

0

1

0 2 × × 0 1
0 2 × 0

0

1 0 × × × 0 1
1 0 × × 0 0
1 0 × × 0 0
1 1 × × × 0 1
1 1 × × 0 0
1 1 × 0 1
1 1 × × 0 1
1 1 × 0 1
1 1 0 0
1 2 × × × 0 2
1 2 × × 0 1
1 2 × 0 1
1 2 × × 0 2
1 2 × 0 2
1 2 0 1
2 0 × × 0 1
2 0 × × 0 1
2 0 × 0 0
2 1 × × 0 1
2 1 × 0 1
2 1 × × 0 2
2 1 × 0 1
2 1 0 1
2 2 × × 0 2
2 2 × 1 1
2 2 × × 0 3
2 2 × 0 2
2 2 0 2

 

この表を見てみると気づくのは、③の選択の余地があるとき、常に廃棄しなければBの持つ呪い枚数が1枚増えるということです。Bに呪いを押し付けたいなら、1回目の交換後に呪いを1枚持つなら廃棄しない方が得、となります。

 

また、Aの開始時の呪い枚数とはあくまで1回目の仮面舞踏会で2ドローした時点のものであり、2回目の2ドローによって新たな呪いを引く可能性があります。その場合は呪い枚数を増やした欄を参照する必要がありますが、山札の上から2枚の内容が確定していなければ悩ましいこととなります。

 

 

これらを踏まえ、ABそれぞれの最善の行動は以下の通りです。

プレイヤー

開始時に持つ

呪い枚数

最善の行動
A 0枚

1回目でBから送られたら廃棄せずに2回目で送り返す。ただし2回目の2ドローで呪いを引きそうなら廃棄してもよい。

2回目の交換後に呪いを持っていたら廃棄する。

1枚

1回目に送らず、2回目に送る。ただし2回目の2ドローで呪いを引きそうなら1回目から送ってもよい。

いずれの場合も、1回目・2回目ともにBから送られたら廃棄する。

2枚

2回とも送る。

1回目・2回目ともにBから送られたらそれを廃棄する。

1回目にBから送られなかった場合でも、2回目の2ドローで呪いを引きそうなら呪いを廃棄してもよい。

B 0枚 1回目でAから送られたら2回目で送り返す。
1枚

Aが1回目に送ってくるなら、こちらも1回目に送る。

Aが1回目に送ってこないなら、こちらも1回目に送らない。

いずれの場合も、2回目は送れるなら送る。

2枚 2回とも送る。

 

ご覧の通り、Aは2回目の2ドローの内容を、Bは「1枚」のときにAの1回目の行動を予想する必要があり、それが当たっているときのみ「最善の行動」が決まります。