村にもいろいろあるけれど
海辺に収録されているバザーというカード、村と比較すると、要するに+1金が出るか出ないかだけの差でしかないんですよね。+1金出すだけなのにコストは2も高くなるんですね。
もうひとつ、漁村というカードはどうでしょうか。
プレイ時、ドローはできずに+2アクションを得るというのは失敗したときの貧民街と同じですが、こちらは+1金が出ます。
そして問題は次のターン。持続した漁村は次のターンの開始時に、+1アクションと+1金を生みます。
持続:
手札:
ターン開始時、手札は5枚で、残りアクションは2で、既に1金出ている。
これって、バザーを打った時と同じですよね。
プレイ:
手札:
漁村というカードの、持続の部分の効果を言い換えるなら、「次のターンの開始時にバザーを1枚打ったことにしてくれる」ということなんです。たとえバザーを買っていなくても。
なんでこれがコスト3なんでしょうか。
漁村は村何枚分?
またまた、村と鍛冶屋からなるギリギリ引き切りできるデッキの例を挙げます。
以前にも書いた通り、これが村と鍛冶屋を交互に打てるような順番でシャッフルされればいいんですが、そうでないなら引き切れません。例えば鍛冶屋があって村がない手札を引いた時など。
手札:
山札:
これを避けるため、つまり少しでも手札に村が来る確率を上げるために、村を多めに入れることになります。
(本来、上のデッキはとても「引き切りデッキ」とは呼べず、もっと村も鍛冶屋も入れれるのが普通ですし、できれば圧縮もし、あるいはせっかく引き切れるなら8金出すだけでなくもっと多くのことをするべきですが、ここでは話を単純にするために割愛します)
一方これが漁村なら。村と違って+1ドローはできないものの、アクションが増えた状態からターン開始するため、とりあえず鍛冶屋から打ってもいいことになります。
最初のデッキに漁村2枚と鍛冶屋3枚だけを足し、この漁村を1枚ずつ交互に打って、常に持続させておくものとします。
持続:
手札:
山札:
これもギリギリ引き切れるデッキですが、上の村鍛冶屋からなるデッキと違い、まず鍛冶屋から打ってもいいという点で異なるというのがわかるでしょうか。
また、1ターンに打つ漁村の枚数は1枚だけ。なのに鍛冶屋が3枚打てているんですね(バザー打ったことになってるので)。
鍛冶屋3枚打つのに、村なら2枚打たなければならないところを、漁村なら1枚でいい。じゃあ漁村は村2枚分と言えるんじゃないでしょうか。どちらもコスト3なのに。
明らかに強い村
というわけで、漁村はどう考えても村シリーズの中でもトップクラスに強く、アクションカードを何枚を打つようなデッキを組む以上はどうしても欲しくなるカードであるにも関わらず、なぜかコストは3であるという、よくわからない立場にあるカードです。
そういったデッキを組みたい人が数人いるとき、争ってこの漁村を買うことであっというまに枯れてしまうこともしばしば。そのためとりあえず初手に漁村-漁村から入ることも。それでも2周目にそこそこの確率で5金出ますし。