昨日(2021/12/26)、湘南台にあるボードゲームスペース「あそびば」さんで開催されたドミニオンの大会に参加してきました。
同卓したみなさん、開催していただいたあそびばのみなさん、ありがとうございました。
さて、その1回戦(4人戦)で選ばれたサプライがこちら。
見にくいんで、こちらでどうぞ。
村が2種類あって、玉座の間もあって、軽めの圧縮(金貸し・仮面舞踏会)もあるサプライ。
村と玉座と仮面舞踏会をたくさん入れることで、引き切りデッキが作れそうです。
手札:
山札:
例えばこんなデッキを作ったとして。村→玉座の間+仮面舞踏会とプレイし(屋敷を廃棄)・・
プレイ:
手札:
山札:
玉座の間+玉座の間+仮面舞踏会+村→村、の7ドローで引き切り完成。8金出ますね。
ところが問題は、こんなデッキを作る必要がないということです。村も玉座の間も買う必要がないんです。
以下、その理由を。
1. アクションカードの獲得手段がないから
サプライをもう一度よく見てみましょう。
工房のような、カードを獲得するカードがなく、また+購入を増やすカードもありません。村や玉座の間などのカードが欲しければ買うしかなく、買うなら1ターンに1枚ずつしか買えません。
上に書いた引き切りデッキを例を見てみると、村3枚・玉座の間3枚・仮面舞踏会2枚・金貸し1枚・地下貯蔵庫1枚・銀貨2枚はすべて1ターンに1枚ずつ買ったはず。つまりここまでに最低でも12ターン必要になり、あまりにも遅すぎます。
2. 引き切ることのメリットがないから
デッキを引き切ればやりたいことはなんでもできる、と以前に書きましたが(#30 そもそもなぜ引き切りたいのか)、このゲームは+購入が増えないため、「1ターンに属州1枚を買う」以上に得点を得る手段はありません。
せっかく苦労して引き切りデッキを作って8金を出しても、仮面舞踏会で金貨を引いて8金を出すのと同じ価値にしかなりません。属州と公領で13点とか、属州2枚で16点とか取れるデッキが作れるのならまだしも、8点だけのために苦労する必要はありません。
3. いわゆる「仮面ステロ」が早すぎるから
もしもこのゲーム、初手:仮面舞踏会-銀貨から入ったとしたら、だいたい13ターン経過後に属州3枚買えていることが期待できます(やってみてください)。回転がうまくいけば9ターンで属州3枚買えることもあり得ます。
そもそも4人戦は、4人が属州3枚ずつ買えばゲームは終わります。2人戦と3人戦は4枚ずつですから、これに比べ4人戦は「(終わるのが)早いゲーム」になるのですが、仮面舞踏会があるためさらに早くなってしまいます。上の引き切りデッキを作っているうちに属州はなくなってしまうでしょう。
これまでずっと、圧縮は強いよ強いよ、引き切りデッキは強いよ強いよと言い続けてきたわけですが、村もドローも圧縮もあるゲームであってもそうでないときもある、というお話でした。