そもそも何が違うのか
ここで、属州ルートと公領公爵ルートをいろんな面で比較してみましょう。
属州ルート | 公領公爵ルート | |
勝利点を買いだす時期 |
デッキを8金出る状態にする必要があるため、比較的遅い |
5金が安定して出る状態にすればいいため、比較的早い。デッキ3周目(第5ターン)から買ってよい。 |
勝利点を買いだしてからのデッキの弱体化 |
全員が属州ルートなら、一人当たりが買う枚数が少なく、すぐにゲームが終わるためそれほど気にならない。 そうでなければ影響が大きい。 |
買う枚数が多いため、その影響は大きい |
ゲームの終わらせ方 |
属州を枯らせば終わりだが、自分しか属州を買う人がいなければなかなか終わらない |
公領と公爵の他、もう1山を枯らせば終わる。 |
勝利点を買うのに必要な財宝カード |
金貨中心 |
銀貨中心 |
では二人戦で、それぞれルートが分かれたとき、どちらが勝つのでしょうか。
どうやって終わる?
詳細なサプライやデッキ構成は考えず、とりあえずよくある展開だけ考えるとして、第15ターンまでに以下のカードを買ったとします。
属州ルート | 公領公爵ルート | |
15ターンで買った勝利点 |
×4 ×1 +27点 |
×7 +21点 |
公領公爵ルートがこれまでに5金を7回出しているなら、公領5枚・公爵2枚を買えば25点になりますが、それでも枯れるまで公領を先に買うべきです。公領は相手も買うためです。
この時点では27対21で属州ルートが勝っていますが、この後属州ルートは8金を出すのは難しくなっており、5金を出しても買いたいものがありません(一応公爵は+1点)。一方公領公爵ルート側は5金を出すたびに公爵を買って+7点となるため、この点差はすぐにひっくり返ります。
そして公領と公爵が枯れた後、もう一つ何かを枯らして(何もなければ屋敷になるでしょう)ゲームは終わります。その頃には公領公爵ルートが大きく点差をつけているでしょう。
属州ルートが勝つには、その逆転が起こる前にゲームを終わらせることです。何か他に枯れる2山があり、公領が枯れることでゲームが終わるとか、あるいは強力な引き切りで属州を一人で8枚買うことができるとか、改築で空廃棄ができる、などです。
多人数戦なら?
庭園戦でも書いた通り、多人数戦ではさらに話が複雑になりますが、考えるべきことは同じく、「いつどうやってゲームが終わるのか」です。
例えば四人戦で、三人が属州ルートに進む場合、一人当たり属州を4枚買えばゲームは終わるため、それまでに24点以上を公領公爵で稼げるのかが一つの基準となります。公領5枚公爵2枚で25点取ればまあまあ勝てるとすれば、5金を7回を出す必要が。
あるいは逆に、四人中三人が公領公爵ルートなら。公領12枚を4枚ずつ分け合ったとすれば、その後の公爵を1枚買うたびに+4点にしかなりません。もしこれが4枚ずつでなく、例えば5-4-3と分かれてしまうと、もう勝負はついたと言えるでしょう。