はじめてのドミニオン

カードゲーム「ドミニオン」の基礎的な攻略をあなたに

#87 庭園についての長い道程 その9 どっちにするのかどう選ぶのか

 

 

今回でいったん終わりにします

 

サプライに庭園があるとき、まずは庭園ルートに進むか否かを選ぶことになります。その際に考えるべきことは主に3つ。

 

  • 庭園を楽に買う・または獲得する方法はあるか
  • デッキ総枚数を楽に増やす方法はあるか
  • 3山を枯らす方法はあるか

 

これらを考えたうえで、それでも属州ルートに優ると判断するなら庭園ルートに進んでもいい、と判断できるわけです。

 

そして以前にも書いたように、属州ルートを選択したからと言って、庭園を買う(いわゆる「庭園カット」)ことだってできるわけです。なのでもう一点考えるべきこととして、

 

  • 属州ルートに庭園をカットされてとして、それでも勝てるのか

 

ということがあります。

 

 

とは言え、庭園を何枚くらいカットするべきかは難しい問題です。庭園カットの手数の分だけ遅れるのをカバーできるのか、手札の庭園をどう処理するのか(あるいはどう利用するのか)、の展開が見えるのであればいいのですが。


という話、これまで「対戦相手の属州ルートは」とか「庭園8枚を買い占めて~」とか書いていたことから、勝手に二人戦に限定した話にしていたんですが、二人戦ならまだ話は単純な方で。

 

 

混沌の四人戦

 

サプライにあるすべての勝利点カードは、二人戦なら8枚・三人と四人なら12枚になります。これは庭園も例外ではありません。一方他のアクションカードは何人戦でも10枚固定。

 

仮に四人戦で、四人が四人とも工房からの庭園ルートを選ぶとどうなるでしょうか。
工房は一人あたり2~3枚しか確保できず、3枚確保できた人が庭園の獲得枚数でもデッキ総枚数でも大きく有利となります。普通四人全員が初手工房-工房から入った場合、4番手はその2枚の工房しか得ることができず、とても庭園での勝利は望めないでしょう。

 

では二人が庭園、もう二人が属州ルートに行くとどうなるでしょう。

工房ルートの二人で工房を5枚ずつ・庭園を6枚ずつ分け合ったとして、17ターン前後で工房・庭園・屋敷の3山が枯れます。デッキ総枚数が40枚になるのはギリギリですが、屋敷も6枚ずつ分け合ったとすれば33点。この17ターン33点に属州側が届くかどうかが判断の基準になります。

 

さらに属州ルート三人・庭園ルート一人なら。

属州12枚を三人が取り合うため、一人当たり4枚買うとゲームは終わります。サプライにもよりますが、早いゲームなら13~14ターンほど(例えば#5 山賊改築の圧縮版)。一方庭園側は12枚の庭園を独り占めできるなら、そのころの庭園は1枚3点・12枚で36点となり、属州4枚持っている対戦相手に圧勝するでしょう。

 

そして最後に、庭園ルート三人・属州ルート一人なら。

工房は10枚は4-3-3、庭園12枚は4-4-4と分け合ったとして、この三人が工房・庭園・屋敷を取り合うと、ゲームは12~13ターンほどで終わります。デッキ総枚数を30枚にするのもギリギリですが、30枚になれば19点ほど。属州側は属州3枚買えれば勝ち、といったところでしょうか。

 

そういったわけで、二人戦は単純にどっちが早いかを考えるだけで済みますが、四人戦はそれぞれ三人の対戦相手がどちらに行くかによって取るべきノルマと速度が変化するため、より選択が難しくなってしまいます。

実際、相手の動向をじっと見ながら手を選択するデッキ1周目こそが最大の勝負所です。