よし、もう庭園はわかったぞ
ここまでのその3からその6までの記事で、基本第二版に収録されているカードのうち、庭園を集め、庭園の点数を高めるカードについての説明は一通り済んだかと思います。
これで、庭園についての知識は十分だとなった上で。特に工房は庭園との相性が最も良いカードである(#83 庭園についての長い道程 その5 そろそろ本当のことを)と知った上で。さっそく庭園のあるゲームをやってみましょう。おそらくここまで理解を深めたんですから勝てるでしょう。
あ、はじめてのドミニオンで見たやつだ!
二人戦で、工房と庭園があるゲームを初手4-3で始められるのなら。
迷うことなく工房-工房で入り、工房をある程度増やしてから庭園を獲得していくルートを選択したとします。
一方、対戦相手は密猟者-礼拝堂から入り、デッキを圧縮して銀貨金貨を買い進める方のルートを選択したとしましょう。デッキ枚数を増やす人と減らす人、ちょうど正反対のことをやるわけですね。
さて、#83によれば第18ターン終了時に庭園・工房・屋敷の3山が枯れ、庭園側のデッキは40枚になり、1枚4点になった庭園8枚と屋敷11枚からなる43点を持っている状態でゲームが終わるそうですが。本当にそうなるんでしょうか。
対戦相手はおとなしく属州を買うことだけを目指し、それ以外は何もしないでいるんでしょうか。
何もせず、ただ庭園8枚を独占されるのを指を咥えて見ていてくれるんでしょうか。
そんなわけないでしょう。
庭園を買います。いらないけど。
属州側は、礼拝堂で圧縮を進めながらも、途中で4金を出して庭園を買うことだってできるわけです。
その庭園は不要のため、次のターンにはすぐに廃棄したって構いません。礼拝堂で廃棄しても、改築のタネにしても。
手札:
山札:
密猟者2枚を打った後、改築で庭園を金貨に変え、庭園を買う。
こうして庭園8枚のうち3枚ほどを属州ルートに買われ、庭園ルートが5枚しか確保できないとなったら。
庭園を3枚少なく取った結果、デッキが40枚には足りないままゲームを終えてしまえば、庭園は1枚3点、これが5枚なので15点にしかなりません。屋敷11枚とあわせて26点しか取れず、それ以上点数を伸ばすこともできない、ということが対戦相手にもバレているため、この26点を超えるくらいの点数を属州で稼げれば属州側の勝利となります。
もちろん「庭園の購入」という不要な手を取っている分だけ、属州側も手が遅れるはずです。この遅れによって26点以上を取るのが遅れてしまうようなら本末転倒ですが。
いずれにせよ、「初手:工房-工房で18ターン43点だ」なんて書きましたが、これは必ずしもできるわけではないんだ、相手が邪魔しようと思えば簡単にできるものなんだという事実は踏まえておくべきでしょう。
つづく。