まずはおことわり
寵臣というカード、プレイするたびに「+2金」か「手札をすべて捨てて4ドロー、対戦相手は手札を5枚以上持つならそれをすべて捨てて4ドロー」のいずれかを選ぶことになるわけですが、この二つ目の選択肢を書くと長すぎるので、以下単に「4ドロー」とだけ書くことにします。
まずは極端なデッキから
手札:
山札:
手札の寵臣2枚を、1枚は+2金、もう1枚は4ドローとして使います。
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
また寵臣を2枚引きました。同じく1枚は+2金、もう1枚は4ドロー。
プレイ:
手札:+
山札:
捨札:
今度は1枚だけ。これを4ドローに使います。
プレイ:
手札:
山札:(なし)
捨札:
寵臣で+2金、金貸しで+3金を出し、これまでに出した分と合わせて9金で属州を買います。
というプレイですが、このターンの最初の手札と、4枚ずつに区切った山札を見てみると、こうなります。
+2金・4ドロー
+2金・4ドロー
4ドロー
+2金
寵臣を連続して打つとき、この各セットにある寵臣で4ドローすることを繰り返すわけですが、もう1枚寵臣があればそれは+2金を得る役割に回せます。つまり各セットごとに寵臣が2枚以上あれば、最後の4ドローする1枚以外は+2金とし、その金量が貯めながらデッキを回していき、引いた4枚であわせて8金が出るようならそこで止めます。
上の例では、1つ目・2つ目の手札でそれぞれ2金を出し、3つ目の手札では最大3金しか出ないため寵臣は4ドローとし、4つ目の手札「金貸し・寵臣・屋敷・銅貨」が5金を出すためここで止めています。
山札の残り枚数にご注意!
このように寵臣でデッキを回しているとき、山札が残り少なく、リシャッフルが入るようなら4ドローを選んではいけません。それまでに寵臣で捨てたカードが捨て札置き場に溜まっているため、ここで4ドローをすると次のターンが無駄になってしまいます。
プレイ:
手札:
山札:(なし)
捨札:
こちらは上の4つ目の手札を引いたところ。
ここで手札の寵臣で4ドローをすると、手札3枚を捨て、いま捨て札置き場にあるこの弱い捨て札とあわせて11枚から4枚を引くことになり、それ以上のドローはできません。そして残り7枚のうち5枚が次のターンの手札になるため、属州購入は望めません。
寵臣をたくさん入れればいい、だけではなくて
こうしてチェンジしていく手札の中にある財宝カードはプレイできず、途中銀貨が手札にあっても捨てています。プレイ可能な財宝カードはチェンジが終わった最後の手札にあるものだけであり、銀貨が含まれていてもここにたまたま来なければ意味がありません。このようなデッキにおける銀貨や金貨は、通常のデッキに比べて意味が薄くなると言えるでしょう。
なお、上のデッキは金貸しを入れることで銅貨を数枚廃棄していますが、このように軽く圧縮をし、銅貨や屋敷を数枚廃棄しておくことで、寵臣の濃度が高くなり、手札に寵臣を複数持つ可能性が高まります。逆に言えば、圧縮できないサプライで寵臣を集めてもあまりうまくいかず、それほど強くありません。
例えば初手で執事を入れ、屋敷や銅貨を廃棄しながら寵臣を集めていくと、終盤の執事で+2金を出せることもあり、うまく回るようになります。
ここまでは基本であって
というわけで寵臣は、数多く集めて、銅貨や屋敷を軽く圧縮をすることでうまく回るようになるわけですが、これに加え、何を加えるとさらに良くなるのか?についてはたくたんのパターンがあるため、またいずれ。