20秒考える癖を
これまでいろいろと書いてきましたが、もろもろ踏まえ、サプライを見た上でどのようにゲームを進めるのか・どのようにゲームを考えるべきなのか、についていよいよ書いてみます。
今回はこんなサプライ。まずは20秒間くらい見て考えてみてください。
さて、どうゲームを進めるべきか。何をするべきでしょうか。
概ねこんな感じ
考えることは以下の通り。
- 衛兵によって圧縮はできる。
- (アクションを減らさずに)手札を増やす方法は、研究所(+1枚)か、村+魔女(+1枚)・村+堀(+1枚)のいずれか。
- 属州は、山賊によって得た金貨と改築で得られる。
- 村があるので、1ターン中に複数の「やりたいこと」ができる。
- 堀と圧縮があるため、比較的魔女は弱体化する。
これを踏まえたうえで、それぞれの初手を考えてみます。
初手5-2で何を買うか
このサプライで1周目に5金が出た場合、魔女よりも先に衛兵を買うべきでしょう。その理由は以下の通り。
- 後に魔女を買うにしても、圧縮後に打つ方が効率がよい。
- この後の「やりたいこと」のためにも、先に圧縮を済ませておきたい。
- 魔女を買っても、相手に堀を買われると効果が弱い。
- 1周目に買った衛兵は、2周目に打てばほぼ確実に2枚廃棄できる(2周目以降に買って3周目以降に打つ衛兵は、廃棄したいカードにうまく当たらない可能性が出て来る)。
そして2金では何も買わず、初手5-2を衛兵-パスで終えるべきでしょう(参考:#8 パスせよ)。
初手4-3では
5コストのカードが強いゲームであるため、銀貨-堀と買って2周目に5金が出る確率をなるべく上げましょう(参考:#21 魔女ってなんだろう)。堀はその後もドローカードとして使え、相手が魔女を買ったときにも防御のために使えます。
理想的な2周目の購入は、衛兵と村(順不同)を買うこと。
【第4ターン終了時のデッキ内容】
その後の展開は
- 衛兵で廃棄しきれずに残った屋敷は、改築で村に変える。改築が屋敷と出会わなければ銅貨か呪いを堀に変えてもよいが、その分だけ村を買い足すこと。
- 相手が堀を買わないようなら魔女を買ってもよいが、それより2枚目の衛兵を先に入れたい。
- 圧縮が進んだら山賊を入れる。
理想的なデッキはこんな感じ。
手札:
山札:
これで毎ターン金貨を属州に変えながら8金で属州を買う、1ターン12点行動を狙えるデッキとなります。
魔女は入れたければ入れてもいいですし、民兵も、あるいは2枚目の山賊・改築も入れたっていいですが、その分だけ村が余計に必要になることに注意です。
あれ、魔女っていらない?
魔女というカード、多くのゲームで勝つためには必須となりますが、このようなサプライにおいてはそうでもなく、圧縮が進み、堀を多めに入れられると毎回リアクションされてしまいます。すると単なる2ドローでしかなく、機能としては堀と同じとなります。
それよりも他の5コストのカード、特に衛兵が必須であり、さらに衛兵は2枚3枚と買い足してもいいため、こちらを優先して買ううちに魔女を買う暇がなかったという、展開にあってもまったく問題ありません。