そりゃ、勝つためさ
ドミニオンというゲームの勝利条件は、ゲーム終了時に勝利点が高いこと。
ゲームが終了する条件は、属州が枯れるか、それ以外の3種が枯れるか。なんですが。
もしも「誰かが引き切りできたらゲーム終了。最初に引き切りできた人の勝ち」というルールだったとしたら、どうでしょう。引き切りできそうなサプライなら誰しもこれを目指すでしょうね。
もちろん、実際にはこんなルール存在しないんですが。
実のところ、実質的にはこういう勝負なんじゃないかと思うんです。このゲームって。
あれもしたい これもしたい
たとえば、こんなサプライ。
このゲームでやりたいことと言えば。
→毎ターン、最初の手札にこれらが来るようにしたい。
山賊で獲得した金貨を、改築で属州にしたい。
→しかし相手も山賊を打ってきた場合に金貨を廃棄されたくないから、金貨を獲得したらそのターン中に改築で廃棄したい。
→できれば毎ターンに1枚でなく、2枚以上の金貨を属州に変えたい。
ついでに、毎ターン民兵のアタックも打っておきたい
こうしたことを毎ターンすべてできるのであれば、当然やりたいですよね。
引き切りできれば、これがすべてできるんです。
すいませんちょっとやってみます
手札:
山札:
デッキ総枚数は10枚。ここからまずは玉座+玉座+鍛冶屋で6ドロー。
プレイ:
手札:
山札:
+玉座+山賊で金貨2枚獲得。
プレイ:
手札:
山札:
捨札:
+玉座+鍛冶屋でその金貨も含めて引き切り。
プレイ:
手札:
山札:(なし)
捨札:(なし)
+玉座+改築で金貨2枚を属州2枚に変える。
プレイ:
手札:
山札:(なし)
捨札:
プレイ:
手札:
山札:
捨札:
最後に民兵を打って終わり。
職人で、次のターンの手札に玉座の間と鍛冶屋を1枚ずつ入れることができるため、次のターンも玉座+玉座+鍛冶屋から始められる可能性を高くしています。最終ターンなら公領2枚獲得にしましょう。
そりゃ、楽しいからさ
引き切りができて、たくさんのアクションカードが打てるということは、それらの効果すべてを得ることができるということで。
サプライを見て最初に思う「やりたいこと」がすべてできるのなら、そりゃ勝ちますよね。それまでに属州2~3枚先行されていたとしても、こっちは1ターンに属州2枚とか3枚とかを取れるわけですから。
そういうわけで、引き切りができるときには必ずやる、くらいの気持ちでプレイしてみると、このドミニオンというゲームの印象はガラッと変わります。考えることが増える分だけ難しくなることは確かですが、アクションカードをたくさんプレイし、デッキを回すのは気持ちがいいもんですし、そのうえ勝てるんですよ。それも大差で。
ドミニオンの基本第二版をプレイしたことはあるけれど、引き切りをしたことがないという方、結構いると思うんですが、そろそろ試してみてはいかがですか。きっと楽しいですよ。