3金って書いてあるけど2金相当
銅貨を廃棄すると3金出せるカード、なんですが。
じゃあ金貨と同じ価値かと言われると、違いますよね。廃棄した銅貨はプレイできなくなるため、実質的には2金相当の、銀貨と同じ価値のカードです。
どちらも同じく、5金しか出ない
では金貸しを買うのは銀貨を買うのと同じようなもんなのかと言うと、さすがにそれは全然違います。
では、銅貨を廃棄するということはどういうことでしょうか。
引き切れたと思ったらすぐに
銅貨7枚・屋敷3枚からなる初期デッキに、研究所5枚を加えてみました(どうやって?)
手札:
山札:
手札にある研究所をすべて打ち、引いてきた研究所ももちろんすべて打つと、デッキすべてを引き切ることがわかるでしょうか。
研究所は1枚プレイして2ドローするカードであるため、打つたびに手札は5枚→6枚→7枚→・・・と1枚ずつ増えていき、5枚すべてを打ち終わったときに手札は10枚になっています。逆に言えば、このデッキをすべて引き切るために必要な研究所の枚数は最低で5枚であるということです。
※もちろん、研究所が5枚あれば必ず引き切れるというわけではありません。実際、以下のように研究所の多くが底に沈んでしまうと途中で止まり、最後まで引き切れません。
手札:
山札:
さて、引き切って7金出たので、金貨を買ってみました。
その次のターンはこんな感じに。
手札:
山札:
研究所を5連続で打つことができたものの、計10ドローしたところで止まり、山札の最後の1枚が引けません。
先ほど買った金貨の分だけデッキが厚くなり、引き切れなくなってしまったのです。
しかも、引けなかった最後の1枚が運悪くその金貨で、属州を期待していたのに8金に届きませんでした。
ではここで、研究所をもう1枚足してみるとどうなるでしょう。
手札:
山札:
研究所を6枚打つことで手札は11枚になり、銅貨7・屋敷3・金貨1の11枚をすべて引くことに成功しました。今度こそ属州を買いましょう。
そうすると次のターンで、銅貨7・屋敷3・金貨1・属州1の12枚を研究所6枚で引き切ることはできません。研究所をいくらたくさん用意しても、1枚何かを買うたびに引き切りが不可となり、どうしても引き切りたいのであればその都度研究所を1枚足す必要が生じてしまうのです。
さて話を最初に戻して。
研究所5枚入ったデッキですが、これの銅貨1枚を、金貸し1枚に替えてみましょう。
手札:
山札:
研究所5枚を打ち、すべての山札を引き切った後、金貸しで銅貨を廃棄して、金貨を買ってみます。
その次のターンはこうなりました。
手札:
山札:
やはり引き切り、金貸しで銅貨を廃棄して、属州を買います。
その次は、こう。
手札:
山札:
またも引き切り成功。ここでも属州を。
このように金貸しを入れているデッキでは、毎ターン何らかのカードを買っているにも関わらず、研究所を足す必要がありません。
これは銅貨を廃棄することで、デッキ総枚数がマイナス1のあとプラス1されるため増減はなく、必要な研究所枚数も増えないため、であります。
ということは、金貸しの効果って実質的にこう言い換えられますね。
+2金
研究所を1枚獲得する
つよい!
圧縮とは
金貸しに限らず、デッキ内の弱いカードを廃棄してくれるカードはそれだけで強く、意味を持ちます。
基本第二版では他に、礼拝堂や衛兵などのもっと激しく圧縮を進めてくれるカードが存在しますが、実質2金を出しながら銅貨を廃棄してくれる金貸しもまた、立派なデッキ圧縮カードであります。