属州買うなんてのは当たり前の話で
そんなこんなで引き切りデッキを作れるようになったとして、引き切ってから、さて何をするべきなんでしょうか。
もちろん属州を買うことを目的とするべきなんですが、せっかく引き切れるのなら、もっと高望みしてみませんか。例えば属州を毎ターン2枚ずつ獲得するとか。
この20枚のデッキがこの順序で積まれたとして、以下のようにプレイしてみてください。
プレイするカード |
手札 |
村+鍛冶屋 (4ドロー) |
+ |
村+鍛冶屋 (4ドロー) |
+ |
村+鍛冶屋 (4ドロー) |
+ |
村 (1ドロー) |
×3 ×2 ×2 + |
山賊 |
×3 ×2 ×2 |
ここからさらに地下貯蔵庫を打って・・・と続くわけですが、ここでいったん手を止め、次の一手をどうすべきか考えてみましょう。
実はここが間違えやすいポイントなんです。
地下貯蔵庫で何捨てる?
このデッキの目標は、山賊で獲得した金貨をそのターン中に手札に引き、改築で属州に変えながら、それとは別に8金を出すことです。
上の例では、山賊を打ったところで残りの山札は銅貨2枚だけ。ここから地下貯蔵庫でその金貨を引いて来ようとするわけですが、2枚目の地下貯蔵庫で「弱いカードを捨てて強いカードを引く」ためにも、1枚目では強いカードの方を捨てるべきです。
実際にやってみましょう。
この時点での、手札・山札・捨札の状態を書いてみます。
手札:×3 ×2 ×2
山札:
捨札:
ここから地下貯蔵庫を2枚打ちます。1枚目は捨て札をシャッフルさせるために、2枚目は強いカードを引くために。
まずは山札をシャッフルさせるための最低枚数である3枚をドローするため、地下貯蔵庫で3枚捨てる必要があるのですが、ここで捨てるのはあえて銀貨や金貨、あるいは改築などの強いカードの方です。
地下貯蔵庫で、銀貨・金貨・改築の3枚を捨てた時点では、こう。
手札:×3 ×2
山札:
捨札:
3枚捨てたので3枚引きます。
銅貨2枚と、シャッフルした捨て札からもう1枚を引くわけですが、ここでは金貨を引いたとします。
手札:×5 ×2
山札:
捨札:(なし)
そして2枚目の地下貯蔵庫では、手札の中からできるだけ「弱いカード」3枚を、山札の「強いカード」とチェンジします。
地下貯蔵庫で銅貨1枚と屋敷2枚を捨てて、山札3枚を引き切れば完了。
手札:×4
山札:(なし)
捨札:
改築で金貨を廃棄して、8金で属州を買うことで、属州2枚獲得に成功しました。
一方、もし1枚目の地下貯蔵庫で、弱いカードから先に捨てたとしたら。
もう一度地下貯蔵庫を打つ前の状態に戻ってみましょう。
手札:×3 ×2 ×2
山札:
捨札:
ここから地下貯蔵庫で銅貨1枚と屋敷2枚を捨てると、こう。
手札:×2
山札:
捨札:
ここから3枚引くわけですが、捨て札をシャッフルしたとき、もしもその一番上が銅貨であれば、あわせて銅貨3枚を引くことになります。
手札:×5
山札:
捨札:(なし)
山札のどこかにある金貨を確実に引くために、2枚目の地下貯蔵庫で3枚チェンジする必要があります。ここで銅貨3枚を捨ててみると。
手札:
山札:(なし)
捨札:
改築で金貨を廃棄すると、残りは7金しか残らず、属州2枚は実現できません。これは屋敷を引くために銅貨を捨てているためです。
2回目の地下貯蔵庫を打つとき、捨てる用の弱いカードを手札に残しておく必要があるため、1回目の地下貯蔵庫で捨てるべきではないのです。
つづく。